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2011/3/7

骨粗鬆症の治療薬が大腸がんのリスクを下げる

清野 仁輿=エディター・ライター

 骨粗鬆症の治療薬のビスホスホネート製剤を長期に服用している女性は、乳がんに加えて、大腸がんの発症リスクもかなり低くなるようだ。

 イスラエルのCarmel Medical CenterのGad Rennert氏らの研究が、Journal of Clinical Oncology誌電子版に2011年2月14日付で掲載された。

 このチームは2010年に、1年間以上のビスホスホネート製剤の服用が閉経後の女性の乳がんのリスクを下げるという研究結果を同誌に報告している。

 今回の研究では、大腸がんに罹患している933人の閉経後の女性と、年齢と民族、居住地域が一致する933人の健康な閉経後女性を比較した。

 この結果、大腸がんの診断前に1年間以上、ビスホスホネート製剤を服用していた女性は、この薬を服用していなかった女性と比べて、大腸がんのリスクが50%低いことが分かった。

 大腸がんのリスクに影響する複数の要素(野菜の摂取、運動習慣、大腸がんに関する家系、BMI値、低用量アスピリンやスタチン、ビタミンD、閉経後のホルモンの使用)で調整後にも、ビスホスホネート製剤を1年間以上服用していた女性では、大腸がんのリスクが59%低かった。いずれのリスク減少も、統計学的に意味がある(有意な)減少とみなされた。

 一方、ビスホスホネート製剤の服用が1年未満の場合では、大腸がんのリスクとの関連は認められなかった。

 この研究チームは、以前の研究で、コレステロール降下薬のスタチンの使用が大腸がんのリスクを下げることを示している。しかし、今回の研究では、ビスホスホネート製剤とスタチンの併用が大腸がんのリスクをさらに減少させることはなかった。

 ビスホスホネート製剤は、骨吸収(古い骨が分解され、血液中にカルシウムが溶け出す現象)を抑えることによって骨粗鬆症患者の骨折のリスクを低減する。アレンドロン酸、リセドロン酸、ミノドロン酸、エチドロン酸などが含まれる。

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