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2011/1/26

運動をする前立腺がん患者は死亡リスクが低い

清野 仁輿=エディター・ライター

 前立腺がんの診断後によく運動をする患者は、総死亡リスクおよび前立腺がんによる死亡リスクが低いという研究結果を、ハーバード大学公衆衛生大学院のStacey A.Kenfield氏らが Journal of Clinical Oncology誌電子版に2011年1月4日付で発表した。

 特に週に3時間以上の激しい運動は、前立腺がん患者の生存を明らかに向上させるようだ。

 著者らは、医療従事者追跡研究から、前立腺がんの診断を受け、1990年から2008年まで18年間追跡された 2705人の男性のデータを抽出し、分析した。前立腺がんの診断後に1週間当たりの平均的な身体活動内容を尋ねた。その後4年以上生存していた患者の中で548人が死亡した。その20%は前立腺がんが死因だった。

 身体活動にはウォーキング、ランニング、自転車、水泳、テニスおよび他のスポーツと、ガーデニングなどのアウトドア活動などが含まれた。

 影響する要素を含む分析の結果、運動をした男性では生存率が高いことが分かった。運動の強度に関係なく運動習慣は総死亡リスク低下と関係していたが、より強い運動をより多くするほどリスク低減幅は大きかった。

 例えば、普通または速いペースのウォーキングを1週間に90分間以上行った男性は、楽なペースのウォーキングを1週間当たり90分間未満行った男性と比べて、総死亡リスクが46%低かった。激しい運動を週に3時間以上した男性では、49%低くなった。

 一方、前立腺がんによる死亡リスクへの明確な効果は、激しい運動をした男性にだけみられた。

 ランニングや水泳、テニスのような激しい運動を週に3時間以上した男性は、1時間未満の男性と比べて、前立腺がんによる死亡リスクが61%低かった。前立腺がんの診断の前後を通じて激しい運動をしていた男性が、最も死亡リスクが低かった。

 「この結果は、前立腺がんの男性は健康全般を改善するために何らかの身体的活動をするべきだと示唆している。1日に15分間程度のウォーキングでも有益だが、特に週に3時間以上の激しい運動は前立腺がんの生存を向上させるために有益であるようだ」とKenfield氏は語っている。

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