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2010/11/16

大腸がんを予防するための5つの健康習慣とは

清野 仁輿=エディター・ライター

 5つの健康習慣を遵守すれば、大腸がんの4分の1は防ぐことができるかもしれないと、デンマークがん協会がん疫学研究所所長のAnne Tjonneland氏らが、British Medical Journal(BMJ)誌電子版に10月26日付で報告している。
 この5つの健康習慣とは、(1)運動習慣、(2)適量の飲酒、(3)禁煙、(4)正常腹囲、(5)健康的食習慣。このうちの4つを遵守すると大腸がんのリスクは30%低くなるという。「生活習慣のちょっとした改善でさえ、大腸がんのリスクにかなりの影響を与えるようだ」と、Tjonneland氏は語っている。
 50〜64歳の5万5487人の健康な男女を約10年間追跡したデータを分析した。研究開始時に大腸がんの診断を受けていた人はいなかった。全員が最初に12カ月間の平均的な食習慣に基づく食物摂取頻度とライフスタイルに関するアンケートに回答していた。
 Tjonneland氏らは世界保健機関(WHO)、世界がん研究基金(WCRF)、北欧栄養推薦から『5つの健康習慣指標』を作成して、これらの遵守と大腸がんの罹患率およびリスクの関連を分析した。
 5つの健康習慣の詳細は、(1)1日当たり30分間以上の運動、(2)適量の飲酒として1週間当たりアルコール量で男性112g、女性56g未満〔注1〕、(3)禁煙、(4)腹囲が女性は88cm未満、男性は102cm未満〔注2〕、(5)健康的食習慣――の5つだ。
 (5)の健康的食習慣には、1日当たり600g以上の野菜や果物の摂取、1週間に500g以下の豚や牛のような赤肉と加工肉食品の摂取、脂肪は総カロリー摂取量の30%以下、239kcal(=1MJ)当たり3g以上の食物繊維の摂取――という4要素が含まれた。
 5つすべてを実行していた「最も健康的な人々)」は、全体の1%に当たる510人だけだった。4つは1万3806 人(25%)、3つは2万2428 人(40%)、2つは1万4173人(26%)で、残りの4570人(8%)は1つだけか、全く実行していなかった。
 平均9.9年の追跡期間に678人(1.2%)が大腸がんの診断を受けた。うち420人が結腸がん、258 人が直腸がんだった。
 影響する要素で調整した後のデータで、どれか1つの健康習慣が追加されるごとに、大腸がんのリスクが11%低下することが分かった。
 4つの健康習慣を遵守していた人々は、0〜1つしか遵守していなかった人々と比べて、大腸がんのリスクが30%低かった。
 5つの健康習慣を遵守する「最も健康な人々」を除く全員が、追加でもう1つの習慣を遵守することで、大腸がん患者を13%減らすことができるかもしれないと、この研究者は述べている。さらに5つの習慣のすべてを遵守するなら、大腸がんの23%を防ぐことができるかもしれないという。
 これらの関係は、結腸がんと直腸がんに分けて検討した場合も同様に認められた。有意な男女差はみられなかったが、生活習慣と大腸がんの関係は男性でより強くみられた。

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