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2010/10/8

低用量のアスピリンにも大腸がん予防効果がある可能性

清野 仁輿=エディター・ライター

 低用量のアスピリンでも、定期的に服用すれば大腸がんの予防効果が得られる可能性があるようだ。英国のEdinburgh大学遺伝子分子医学研究所のMalcolm G Dunlop氏らの研究結果が、Gut誌電子版に9月15日付で掲載された。

 以前、別の研究が、アスピリンが大腸がんのリスクを低減すると示していたが、有効な最小の投与量と頻度、および服用期間は明らかではなかった。

 1日75mgと非常に低投与量のアスピリンでも大腸がんの予防効果が期待できることが示されたのは今回が初めてで、この効果は、1年以上の服用によって大腸がんのリスクが特に高くない一般の人々に現れた。

 研究では、2279人の大腸がん患者と、年齢、性別、居住地域を一致させた2907人の健康な人々において、アスピリンを含むNSAID(非ステロイド性消炎鎮痛薬)の服用と大腸がんリスクの関係を比較した。

 NSAIDの服用者は、「低用量のアスピリン(75mg)か、ほかのNSAID、またはこれらの組み合わせで、1週間当たり4錠超かつ1カ月間を超えて服用した場合」と定義した。

 何らかのNSAIDを定期的に服用していた人々は、服用していなかった人々と比べて、生活習慣、年齢、食事習慣、体重にかかわらず、大腸がんの発症リスクが低くなることが分かった。

 このうち、定期的に低用量のアスピリンを服用していた人々(大腸がん患者345人、健康な人々526人)では、大腸がんの発症リスクは22%低くなった。服用開始の1年後には明らかな差が現れて、服用期間が長くなるにしたがって服用していなかった人々との差は大きくなった。服用期間が5年を超えると、リスクの低下は30%以上となった。

 そのほかのNSAID単独、または複数のNSAIDの組み合わせで服用した場合も、服用期間が長いほどリスクの低下は大きくなった。

 しかし、既に大腸がんを発症していた人々だけについて検討すると、診断前のアスピリンやほかのNSAIDの服用が生存に影響することはなかった。

 「重要なことは、今回の結果が大腸がんの予防のために長期の高用量のアスピリンは必要ないと示していることだ」とDunlop氏らは述べている。

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