もっと知る腎がん

危険因子と予防

危険因子と予防

 腎細胞がんの原因として、遺伝子異常が知られています。それが「VHL遺伝子」の異常です。VHL遺伝子は腎臓にがんができるのを抑えているので、がん抑制遺伝子と名付けられています。がんが発生するまでには複数の遺伝子に異常が起きていると考えられますが、VHL遺伝子はがん発生の原因となる遺伝子異常の主役といえます。腎細胞がんの半数でVHL遺伝子に異常が起きていることが明らかになっています。この遺伝子を含む複数の遺伝子に傷をつける可能性が高いのが、すなわち腎細胞がんの危険因子です。

 一般に腎細胞がんの危険因子として、(1)生活習慣、(2)職業、(3)長期透析、(4)遺伝因子などが挙げられます。

 腎細胞がんの発生に関連する生活習慣としては、「喫煙」、食事や運動習慣などに起因する「高血圧」や、「著しい肥満」などが明らかになっています。「著しい肥満」の場合は、リスクが約4倍になるといわれています。

 職業的な危険因子とは、カドミウムなどの重金属、有機溶媒への長期接触などがあります。

 また人工透析を長期間受けている患者さんは、普通の人よりも腎細胞がんにかかりやすくなります。10年以上透析を受けている場合、約8割の人に腎がんが発生するといわれています。

 腎細胞がんの発症を予防するには、肥満や高血圧にならないように気をつけ、禁煙することが大切です。また、野菜や果物の摂取はリスクを下げるとされています。

(2012年2月1日更新)