もっと知る腎がん

腎癌研究会第5回市民公開講座より

もっと腎がんのことを知って欲しい

岡山医療センター診療部長の津島知靖氏

【第2部質問コーナー】
司会:津島知靖氏(岡山医療センター診療部長)


 事前に参加者から寄せられた質問のうち、多かった質問について、4人の医師が回答した。司会は、岡山医療センター診療部長の津島知靖氏が務めた。












藤田保健衛生大学泌尿器科教授の白木良一氏

●「腎のう胞や結石、腎炎患者は、腎がんになりやすいか」
―人工透析患者は定期的な画像診断を―
回答者:白木良一氏(藤田保健衛生大学 泌尿器科 教授)


 「腎のう胞や結石、腎炎患者は、腎がんになりやすいか」という質問については、藤田保健衛生大学泌尿器科教授の白木良一氏が解説した。

 一般的に、腎のう胞、結石、腎炎患者が腎がんになりやすいというエビデンスはない。一方、人工透析を長期間行っている患者では腎がんが発生しやすく、透析腎がんの発生頻度は2〜10%と報告されている。白木氏は、長期間人工透析を行っている患者では、定期的に超音波検査やCT検査などを受けることが勧められると語った。






名古屋市立大学泌尿器科講師の河合憲康氏

●「腎がんにならないために普段から気をつけると良いことは」
「早期発見のために人間ドックで行うべき検査は」
―腹部超音波検査で早期発見―
回答者:河合 憲康氏(名古屋市立大学 泌尿器科 講師)


 「腎がんにならないために普段から気をつけると良いことは」という質問に対しては、名古屋市立大学泌尿器科講師の河合憲康氏が回答した。日常生活で気をつけることとして、(1)喫煙を控える(2)肥満に注意する(3)高血圧に注意する(4)肉類や乳製品、脂肪のとりすぎに注意する(5)果物や野菜を摂取する―の5つを挙げた(表4)。

 さらに、「早期発見のために人間ドックで行うべき検査は」という質問に対しては、腹部超音波検査が推奨されると回答した。腹部超音波検査は、人間ドックや各種の検診でオプションであることが多いため、人間ドックや検診を受けるときは忘れずに腹部超音波検査を選択するようにとアドバイスした。


●表4 腎がんにならないために普段から気をつけると良いこと