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腎細胞がんの治療のアルゴリズム

腎細胞がんの治療のアルゴリズム

 腎臓は2つあり、腎臓を摘出する手術がそれほど体にダメージを与えないこともあり、腎細胞がんの治療法としてはがんの存在する腎臓を摘出するのが一般的です。「根治的腎摘除術」と呼ばれる方法で、腎臓の上にある副腎や周囲の脂肪織を一塊として摘除します。

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 腎細胞がんの治療を行う際のアルゴリズム(治療方針を決める際に参考とするもの)は、図に示した通りです。

 すでに腎臓が1つしかない場合は、がんの存在する部分だけを切除する腎部分切除術が行われます。腎臓が2つあっても、がんがない方の腎臓の機能が悪く、がんのある方の腎臓を摘出してしまうと腎不全になってしまう恐れがある場合も、部分切除が行われることがあります。

 部分切除した腎臓にがんが再発する危険性は、がんの大きさが4cm以下では極めて低いとされています。このため、画像診断などで小さなサイズの腎細胞がんが発見された場合には、反対側の腎臓に異常がなくても患側の部分切除を行うケースが増えてきています。

 手術の方法は、開腹手術と腹腔鏡手術の2つの方法があります。

腹腔鏡手術とは、お腹に小さな穴を開け、カメラを付けた内視鏡を患部まで挿入して行う手術です。開腹による手術と比べると、傷が小さく出血も少ないため、早く退院できます。この手術は比較的早期のがんに実施されるます。がんが周囲の組織に及んでいたり、リンパ節に転移していたりする場合は、一般的には開腹手術で腎を広範に摘出します。

(2012年2月1日更新)