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ステージ分類と予後

ステージ分類と予後

 治療法は、病期(ステージ)によって異なります。病期とは、がんがどの程度広がって進行しているかを示す基準です。

 腎細胞がんでは、国際対がん連合(UICC:Union for International Cancer Control)に準じたTMN分類が主に使われています。原発腫瘍の広がり(T:tumor)、所属リンパ節転移(N:lymph node)、遠隔転移(M:metastasis)の3つの組み合わせにより、病期がI期からIV期に分類されています(腎癌取扱い規約 第4版より)。

 TNM分類の他に、Robson分類というステージ分類もあります。ステージIは、がんが腎臓内に限局している場合、ステージIIは腎の周りの脂肪組織へ浸潤が見られる場合(腎臓を包んでいるGerota膜は越えない)、ステージIIIは(A)腎静脈、下大静脈への浸潤、または(B)所属リンパ節への転移、または(A)と(B)の両方、ステージIVは(A)副腎を除く隣接臓器への浸潤、または(B)遠隔転移、となっています(図)。

 予後は、早期のがんであるほど良好です。血尿や痛みなどの症状が出てくる前に検診などで偶然に発見される偶発がんの場合は早期がんが多く、手術後にがんで死亡せずに5年間生存する確率(がん特異的5年生存率)は90%を超えています。一方、症状が見られる場合は比較的大きながんで、転移や再発が多く見られます。したがって予後も悪く、がん特異的5年生存率は約60%程度です。

(2012年2月1日更新)