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腎細胞がんの精密検査

腎細胞がんの精密検査

 腎細胞がんと診断されたら、まず、原発巣である腎がんの周囲へのひろがり具合(局所への進展度)を調べます。これには、腫瘍の大きさ、腎周囲への浸潤の有無(腎周囲の脂肪組織、周囲臓器)、腎静脈ががんでふさがっていないか(腫瘍塞栓)、腎動静脈、大動脈、大静脈周囲のリンパ節への転移がないかがあります。

 局所への進展を調べるには、腹部CTやMRIが有用です。血管の情報を得るには、CTでは造影剤の使用が必要ですが、磁気を使うMRIでは造影剤は必要ありません。

 次に、他の臓器へ転移(遠隔転移)があるかどうかを調べます。

 腎細胞がんは、小さいうちには転移が見られることはまれです。しかしがんが大きくなると、がん細胞が血液の流れに乗って全身に転移する可能性が高まります(血行性転移)。

 特に腎細胞がんで多いのは、肺、骨、肝、副腎、脳への転移です。肺への転移を調べるには胸部CTが有用です。腹部の臓器では腹部CT、脳への転移では、頭部CTや頭部MRIが有用です。骨への転移を確認するには核医学検査の骨シンチ検査などがあります。

(2012年2月1日更新)