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 抗がん薬は、細胞分裂が活発ながん細胞に作用して増殖を阻止し、死滅させます。乳がんの治療に用いる抗がん薬には、点滴薬や経口薬があり、がん細胞に対する作用メカニズムの違いによって「○○系」などと分類されています。

抗がん薬は複数を組み合わせて使う

 再発予防を目的とする抗がん薬療法では、一種類の薬だけを用いることはほとんどありません。多くの場合、複数の薬剤を、同時または順次用います。これを「多剤併用療法」といいます。作用の仕方がそれぞれ異なる薬剤を組み合わせて用いたほうが、がんを抑える効果が高まるからです

 乳がんの抗がん薬療法で最も一般的なのは、アントラサイクリン系のアドリアマイシン(一般名ドキソルビシン)とエピルビシンを用いた治療です。

 抗がん薬の多剤併用療法は、使用する抗がん薬の頭文字を組み合わせて呼びます。例えば、AC療法は、A(アドリアマイシン)とC(シクロホスファミド)を併用します。EC療法は、E(エピルビシン)とC(シクロホスファミド)の併用です。

 ※転移・再発後の治療では、表1にある抗がん薬を順次切り替えて治療するのが一般的です。