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次の一手はラパチニブ、適応は進行・再発乳がん

 トラスツズマブは、効果が高くて副作用も少ない薬ですが、すべてのHER2陽性乳がんに効くというわけではありません。トラスツズマブが効かない、あるいは効きにくくなったHER2陽性の乳がんには、ラパチニブ(商品名タイケルブ)という経口薬があります。

 進行・再発乳がんや脳転移に対する効果が認められていますが、術後の再発予防薬としての有用性については、まだはっきりとした結論が出ていません。保険が適用されるのは、進行・再発乳がんです。

がんが血管を作るのを阻害、新しい分子標的薬登場

 2011年には、新しいタイプの分子標的薬、ベバシズマブ(商品名アバスチン)が登場しました。ベバシズマブは、がん細胞が栄養や酸素を得るために血管を作ろうとする「血管新生」を抑える点滴薬です。ただしこの薬も、保険適用は進行・再発乳がんです。

 このほかにも、HER2の仲間であるHER3(ハースリー)たんぱくの作用を抑えるペルツズマブ、トラスツズマブに抗がん薬を組み合わせたトラスツズマブ-DM1といった分子標的薬も、近い将来使えるようになると考えられます。

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(2013年2月8日更新)