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合併症などのリスクも、患者さん自身が勉強を

 人工物再建で使われるインプラントは、再建件数の豊富な医療機関で使われているものならば安全性は非常に高く、「再建後はマンモもCTもMRIも受けられます。再発率にも影響はありません」と岩平さん。しかし生体にとって異物であることに変わりはないため、「合併症や副作用のリスクはゼロではない。十分な自己管理が求められます」(岩平さん)。

 主な合併症は、エキスパンダー挿入後の炎症や感染症。「ストレスや疲労、風邪などは体の抵抗力を落とし、炎症の誘因に。赤みやかゆみなどの異変が起きたらすぐにエキスパンダーを挿入した医療機関を受診して。特に抗がん薬や放射線治療を受けている場合は抵抗力が落ちやすいので注意を。禁煙も大事です」(岩平さん)。

 受診を怠るなどで炎症が長期化すると、雑菌が侵入して感染を起こし、せっかく入れたエキスパンダーを除去する事態にも。

 人工物再建を選ぶのであればこうしたリスクに対する知識と、リスクを低くする努力、そして異変が起こったらすぐ受診することが求められます。