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手術後も含めた治療法の情報を得る

 手術には、乳房の一部を切除する乳房温存術と、胸筋を残し乳房を全部とってしまう乳房切除術があります。温存術は病変が3cm以下で、ほかに転移がないことなどが基本的な条件。3cm以上の場合は術前薬物療法でがんを小さくしてから温存する方法もあります。

 ただし、温存術の場合、切除範囲が広いと乳房が変形したり、乳頭の位置が大きくずれるケースや、術後に当てた放射線で皮膚が萎縮してしまう可能性も。「乳房再建」という選択肢も頭に置いて、事前に術後の乳房のイメージを描き、最適な方法を選びましょう(乳房再建については「乳房再建について」を参照)。

 わきの下にあるリンパ節への転移の有無が分からないときは、「センチネルリンパ節生検」を行います。これは、体への負担が大きいリンパ節の切除が必要かどうかを見極める検査です。

 次に、放射線療法が一番よく行われるのは、乳房温存術の後です。乳房内に残存する可能性のあるがん細胞を破壊するために、約5〜6週間かけて照射が行われます。加えて放射線療法は、骨や脳などに転移したときに、痛みなどの症状を緩和する目的でも利用されています。

 薬物療法は、(1)手術前にがんを小さくする目的で投与する場合(術前薬物療法)、(2)手術後に再発予防のために投与する場合(術後薬物療法)、(3)遠隔転移の見られる転移・再発乳がんにおける治療の主役として利用されています。

 それぞれの治療法のメリット、デメリットを主治医に確認し、もし納得いかなければ、セカンドオピニオンをとりましょう(「セカンドオピニオンについて」参照)。なお、治療法についての詳細な情報は「これから乳がんの治療を受ける方へ」「乳がん治療の副作用対策」も参照してください。

(2013年2月8日更新)