こんにちは、Cadetto.jp管理人の増谷です。今回は、4月末にニコニコ超会議内で開催された日本うんこ学会のセッションから、国立国際医療研究センター国際感染症センターの感染症医である忽那賢志氏と、セクシー男優のしみけん氏の対談をお届けします。

 性感染症の確実な予防方法は性行為を避けることですが、現実的とはいえません。今回、感染症について対談するのは、職業的にも性感染症についていろいろ聞きたいことがあるという、アダルトビデオ出演歴19年目のしみけん氏と、性感染症を含む感染症全般を専門とする忽那氏。医師向けコンテンツではなかなか見られない、ディープな質疑応答が繰り広げられました。

左から、司会を務める日本うんこ学会会長の石井洋介氏、国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那賢志氏、セクシー男優のしみけん氏、同じくセクシー男優のコンピューター園田氏。Photo by Ohazama Norito

忽那先生、初めまして! 今日お会いするということで、忽那先生が出演した「総合診療医 ドクターG」や「情熱大陸」など、全て予習してきましたよ! 忽那先生は、経口第3世代セフェムのことを「だいたいウンコになる」と警鐘を鳴らしていることで有名と伺いました。この種類の薬を調べてみたら、僕もかぜ薬としてもらったことのある薬がけっこうありました!

ほんとですか、ありがとうございます。かぜ薬というのは、多くは症状を取るお薬のことを指します。第3世代セフェムというのは経口抗菌薬なので、かぜ薬ではないんですが、かぜの患者さんに処方されることが多いんです。本来、かぜには効かないのに出されてしまうんですね。

あ、そっか。これを飲むと?



ほとんど吸収されずにだいたいウンコになって出て行くということで、経口第3世代セフェムのことを「だいたいウンコ(DU)になる抗菌薬」と呼んでおります「だいたいウンコになる」抗菌薬にご用心!)。

この薬って、もうかぜの患者には出されてないんですよね?



これが、けっこう処方されているんですよ。いまだに一番多く処方されているのがDUなんです。


じゃあ病院に行って、先生が「かぜですね、薬出しましょう」ってなったときに、「第3世代セフェムは出さないでください」って言えばいいんですか?

かぜの原因のほとんどはウイルスで、抗菌薬は効かないので、「抗菌薬は出さないでください」っていうのは正しいですね(「かぜには抗菌薬」で本当にいいの?)。

えーー、じゃあお医者さんは、何で効かないって分かってる薬を出してくるんですか?


これにはいろいろな理由があるんですが、1つは、医師が本当にかぜなのかどうか、自分の診断に自信が持てていないということがあります。例えば、「ひょっとしたら、この人、肺炎なんじゃないか」とか思うと、ついつい保険として抗菌薬を処方してしまったりするんです。

あーそっか、診断が正解かどうか確信が持てないから、とりあえず抗菌薬を出しておこうってなるんですね。でも、「くすり」は反対から読んだら「リスク」ですよね。抗菌薬も、何かリスクがあるんですか。

その通り、リスクがあります。例えば、抗菌薬を服用したことで体内で悪い菌が増え、腸炎を起こしたり、下痢を起こしたりすることがあります。つまり、抗菌薬を飲んで逆に体調を崩すことがあるんです。

そうなんだー。感染症といえば、性感染症について聞いておきたいことがあります。僕はセクシー男優をしているので、常にリスクにさらされているといっても過言ではなく、できる限りの予防策は打っていきたいと考えています。最近、ヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチンは男性にも有効だって聞いたんですけど、なんでみんなそれ言わないんですか?