みなさんこんにちは、Cadetto.jp管理人の増谷です。みなさん、「ここにITを使えば、医療はもっと良くなるのに」と考えたことはありませんか。忙しい医療従事者がITスキルを獲得し、たった1人でサービスを生み出すというのはなかなか現実的ではありません。良いアイデアを思いついたとしても、実現するまでに遭遇するさまざまな障壁を想像し、諦めてしまう人が多いのではないでしょうか。そこで今回は、既に高いスキルを持つ人とつながったり、各分野に詳しい専門家の助言を受けることでサービスを実現に近づけられるかもしれない「デジタルヘルスラボ・プロジェクト」をご紹介します。

25人のメンター、アドバイザーが支援
 昨年10月に発足したこのプロジェクトは、デジタルヘルス分野の革新を志す参加者が、数カ月掛けてデジタルヘルス分野の課題を解決する新たなサービスやツールを生み出すというもの。参加者は、デジタル×医療・健康の分野で起業したりサービス開発を行っている14人のメンターと、それぞれの専門分野が造詣が深い11人のアドバイザーの支援を受けられます。専門職大学院のデジタルハリウッド大学大学院(東京都千代田区)が、同学に在籍する看護師の高丸慶氏(ホスピタリティ・ワン社長)と、同学学校医を務める五十嵐健祐氏(お茶の水内科[東京都千代田区]院長)、高知医療再生機構特命医師で日本うんこ学会会長の石井洋介氏が中心となって立ち上げました。管理人もアドバイザーとして参加しています。

 2015年10月に行われたプロジェクトの初イベントには、新たなサービス開発に挑むプロジェクト参加者に加え、医療従事者や起業家、投資家などが集まりました。この日、参加表明をしたのは5人。この5人は、これから自分が実現したいサービスの骨子を掲げてメンバーを募り、3人以上でチームを作ります。それから、約3カ月後の最終発表に向け、ひたすら実現を目指すことになります。最終発表で評価されるのは、どれだけ実装(=サービスが運用できる状態にまで組むこと)できるか、のただ1点。いかに実際に「使える」サービスになっているかを競います。

 プロジェクト参加者のメリットは、サービス実現に向けメンターやアドバイザーの支援を受けられることだけではありません。実装期間後にプロジェクト参加者を対象に開催される「デジタルヘルスラボ・アワード」で、メンターやアドバイザーによる審査が行われ、優秀者には、さらにデジタルハリウッド大学大学院の授業料優遇措置(※入学試験合格者に限る)や起業の全面的支援、連携できる自治体の紹介、医療関係機関からの支援、クラウドファンディング企業からのメンタリングなど、事業化に向けて一気に勢いを付けられるサポート体制が得られます。

ハッカソンでアイデアのストレッチ
 キックオフイベントの2週間後、プロジェクト参加者も含め、プロジェクトのアイデア出しも兼ねたヘルスケアハッカソンが行われました。ヘルスケアハッカソンとは、第1回第12回を記事でもご紹介している通り、医療関係者、エンジニア、学生や会社員などの参加者がチームを組み、健康課題を改善する策を短期間で練るアイデア創出イベントです。