疾患と診療科を表示して受診の入り口に
 ただし、沖山氏は「文字情報だけで診療の代わりにはならない」と断言します。そもそも、医師が問診だけでなく触診、各種臨床検査までしても診断できないことはあります。そのため、この機能にできるのは、該当するかもしれない疾患を提示するところまで。それ以上は医療機関を受診してほしいと考えています。

 検索結果の疾患名の横には、受診すべき診療科も表示されるようになりました。石井氏は「各診療科の違いが分からない方にしてみれば、まずはどの診療科を受診すればいいかも分かりにくい。そのため、ここで該当する疾患を検索して、多く表示された診療科にかかってみようと思わせられる受診勧奨となることを目指している」と説明します。

 ユーザーからしてみれば、上位に表示された診療科に行けばいいのか、表示されている中で最も多い診療科に行けばいいのかと迷うこともあり得ます。「複数の診療科で迷う場合は、多く表示されているところか、上位に表示されているところを受診してもらうと良いでしょう」(沖山氏)。多い方か、上位の方かでさらに迷うかもしれませんが、沖山氏は「この問題は、症状のみで病気を検索する機能の限界」と認識しています。

 年齢や性別、既往歴や内服歴などを因子に加えて検索結果をより正確にすることは技術的にはできますが、実装には至らなかったのにはこうした理由があります。「そこまで個別の結果を出してしまうと、過度に信頼されてしまう恐れがありました。診断として受け取られるのは困ります」と沖山氏。そこで、「現状では、可能性が高い疾患について理解し、該当する診療科を押さえ、医療機関を受診するための入り口」と石井氏は説明します。

 最後に、「医療の効率化、適正化に一緒に取り組める医師の仲間を募集しています」とのこと。「一緒にやってみたい」と感じた医師の方はこちらから参加してみてはいかがでしょうか。

「Cadetto.jp」の新着記事は、Cadetto.jpのFacebookページTwitterでも紹介しています。Facebook、Twitterから最新記事をチェックしてください。また、Cadetto.jpへの感想やご意見などは、管理人増谷ができる限りお答えしますので、ぜひFacebookページにお寄せください。