みなさんこんにちは、Cadetto.jp管理人の増谷です。今回は、今年3月にご紹介した「MEDLEY」(関連記事:医師がウェブ上で編集する病気の百科事典「MEDLEY」)に、このたび新しく「症状から病気を検索する機能」が加わりました。この機能を開発した経緯や特徴を、MEDLEY医学監修の沖山翔氏とMEDLEYプロダクトマネージャーの石井大地氏に聞きました。

MEDLEYプロダクトマネージャーの石井大地氏

 「そもそも、ユーザーが体調に異変を感じて病気を調べたいとき、どのような行動を取るかというところから調べてみました」と石井氏。その結果、直接入力して検索する人がとても多いということが分かりました。検索の結果、疾患を説明するウェブサイトにたどり着く人もいれば、闘病の体験談や、医学的に正しくない情報が含まれるウェブサイトにたどり着く人もいるでしょう。「症状から検索して、医学的に正しいウェブサイトにたどり着ける人がどれくらいいるのか」と石井氏は疑問に思ったそうです。

 MEDLEYは、一般の方向けに医学的に正しい疾患情報を伝えることを目的としたウェブ事典です。「ただ、これだけでは病名が既に分かっている人しか疾患情報にたどり着けません。そこで、病気を知るための入り口を作ろうと考え、病気検索機能の開発が始まりました」(沖山氏)。

ユーザーの自覚「症状」は正しいか?医療者目線で開発
 検索については、「患者に症状を正確に選んでもらうことがまず難しい」と言う沖山氏。本人が「胸が痛い」と思っても、胸部というよりは胃のあたりかもしれないので、胃の症状も除外せず、その後も「お腹の痛み」といった症状をサジェスチョンするようにしました。

 検索窓に1つでも症状を入力すれば、それ以降は関連する症状や鑑別に有用な症状がサジェスチョンされます。それらが「ある」か「ない」かを選択することで、検索結果は変わっていきます。検索結果は、一覧から絞り込むのではなく、新たな条件で再度検索を行っています。つまり、最初に「胸の前側の痛み」と入力した後、サジェスチョンされた症状の「めまい」を「ある」とすると、システム上では再度「胸の前側の痛み」と「めまい」で全体から検索します。そのため、最初に「胸の前側の痛み」のみで検索した時には得られなかった疾患も検索結果一覧に並ぶことになります。こうして過度な絞り込みを回避しています。