みなさんこんにちは。Cadetto.jp管理人の増谷です。先日、東京で2日間にわたって開催された「ヘルスケアアプリハッカソン〜未来のヘルスケアはサプリよりアプリ」に審査員としてお邪魔してきましたので、当日の様子をお伝えします。

 ハッカソンとは、以前お伝えしたとおり、アイデア出しから、そのアプリの基本的機能が動作するなど必要最低限の形に仕上げるところまでを数時間〜1週間程度で行うイベントのこと(関連記事)。このハッカソンのテーマは「ヘルスケア×ライフログ」。ライフログとは、食事や睡眠、運動など、生活行動を何らかの形で記録することです。

 1日目は、制作物ガイドラインの説明から、チーム決めなどを行って、それぞれのチームでプロトタイプを制作。2日目の午後のプレゼンテーションに向け、各チームでアイデアを練り上げます。審査員は、ビットジャーニー社長の井原正博氏、レピカ社/アララ社長の岩井陽介氏、Retty社メディア担当執行役員の内野友明氏、習志野台整形外科内科院長の宮川一郎氏、ケアプロ副社長の守屋実氏、Health Tech News編集長の吉澤美弥子氏、加えて増谷が務めました。

 主催は、スマートフォン向けアプリの企画・開発・制作などを行うアララ社、栄養管理アプリ「あすけん」を運営するウィット社、「ウンログ」を運営するウンログ社、スマートフォンアプリの開発やキャラクターデザイン事業を展開する花咲けピクチャーズ社の4社。ハッカソンでは、食事メニューを入力すればそのメニューに含まれる栄養素が取得できる「あすけん」のAPIなど、各社が提供する一部サービスのAPIを利用できます。APIとは、アプリケーションプログラミングインターフェースのことで、あるプログラムの機能やデータを、別のプログラムが用いる際に利用する手順やデータ形式のこと。どのAPIを使うか、または全く使わないかは各チームの自由です。

子どもの排便を記録して健康チェック
 審査の結果、多くの審査員の支持を得て優勝したのはチームすっきりパパの「すっきりキッズ」。ウンログの排便記録APIやあすけんの栄養管理APIなどを使い、保護者が子どもの排便記録を付けるためのアプリです。プレゼンテーションでは、保護者が出張中でも排便記録から子どもの健康状態を把握できるので、コミュニケーションのきっかけとなるということが強調されました。また、ただ排便記録を付けるだけでなく、母子手帳やお薬手帳、保育園の連絡帳といった機能、医師に診察してもらう際の補助ツールとしての活用も想定されていました。

子ども用排便記録アプリ「すっきりキッズ」の説明をするチームすっきりパパ。

 現在の母子手帳には、胆道閉鎖症をチェックするため、便色カードを掲載することが義務づけられています。「すっきりキッズ」は、子どもの便を撮影すると、便色カードのどの色に当たるのかを簡易判定してくれる機能付き。審査員からは、「親たちが子どもの便を介してコミュニケーションを取るというコンセプトには疑問があるが、子どもの健康状態を把握するツールとして有用だと思う」といった声が聞かれました。