参加者により多くを持ち帰ってもらう
 欧米の学術会議ではスライドも全てウェブ上で公開されるのが一般的になってきています。水野氏は、「日本の学会も、ウェブ上に公開し、ログインすれば来場していない会員もスライドを見られるような仕組みにすれば、演者は現場でしか得られない情報を付加する努力をするだろう。さらに、今回のようにディスカッションまで記録で残るようにすれば、学会のレベルがどんどん上がるのではないか」と考えています。

第63回日本心臓病学会学術集会会長補佐の渡邉雅貴氏(東京医科大学循環器内科)

 今回の学術集会の会長補佐を務める渡邉雅貴氏(東京医科大学循環器内科)は、「大事なのはICTツールを使うという目新しさではなく、参加者たちの満足度と充実度を高め、日常臨床に生かしてもらうこと」と強調します。その背景として、講義で学んだ内容が頭に残る割合は一般的に5%程度といわれていることを挙げ、「限られた時間の中で、いかに興味を引き、レクチャーを効果的にするかが課題」と指摘。「演者の度胸試しのような一方的な発表スタイルではなく、双方向のやりとりをすることで、参加者の満足度が上がり、内容がより頭に残るのではないか」と話します。コメントのマナーなど、ある程度のルール作りは必要だとしつつも、渡邉氏は「これからの学会の付加価値として打ち出していけるのでは」と期待を込めます。

 このプログラム「General Cardiology Hangout」は、日本心臓病学会学術集会初日の9月18日(金)8時30分から10時に開催されます。演者は、より質の高い心不全診療を志す40歳以下の若手医師ネットワーク「U40心不全」の木田圭亮氏(聖マリアンナ医科大学)や大石醒悟氏(姫路循環器病センター)、若手医師向けセミナー「CADET(CArDiovascular Education Team)」を開催する香坂俊氏(慶應義塾大学)や永井利幸氏(国立循環器病研究センター病院)、西原崇創氏、下肢の血行再建などインターベンション分野のエキスパートである東谷迪昭氏(榊原記念病院)、心臓超音波検査のエキスパートである柴山謙太郎氏(東京ベイハートセンター)や出雲昌樹氏(聖マリアンナ医科大学)などの若手医師たち。双方向のやりとりができる新しい形のセッションに興味がある方は、スマホやパソコンを持参し参加してみてはいかがでしょうか。

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