みなさんこんにちは、Cadetto.jp管理人の増谷です。以前、Cadettoの特集「勉強会に行こう」で、勉強会参加への「ハードル上がる」問題(関連記事:「普通の若手医師」が出てこない!」)を取り上げました。今回は、ハードルをとことん下げて、楽しみながら学ぼうという勉強会「臨床“酔”論の会」を紹介します。

正解でも不正解でも、会での発言は全て加点!
 勉強会が評判になって多くの人が集まるようになればなるほど、参加者が固定化したりレベルが高い雰囲気ができあがる。すると、本来最も参加してほしい対象である「普通の若手医師」が、発言や参加自体を尻込みしてしまう――。これが、いわゆる「ハードル上がる」問題です。

 臨床“酔”論の会は、その名の通り「お酒を片手に臨床推論する」というコンセプトの勉強会。参加者たちは、飲み会のような楽しい雰囲気の中、次々と出される問題に答えていきます。正答だけでなく、惜しい答えや受け狙いのボケまで、全ての発言が加点され、会の最後には最も多くの点数を獲得した人がMVP(most valuable player)としてなります。

 この勉強会スタイルは、数年前に高知県で始まったもの。今回は、広島市内のカフェバーに会場を移し、2年ぶりに開催されることとなりました。会には、広島県内からだけでなく、大阪や高知など各地から40人の参加者が集まりました。

 臨床推論の前のウォームアップは、グループ対抗戦の画像診断ウルトラクイズです。その中の1つは、写真で示された「ダニ」を当てるというもの。出題もひと味違い、「このダニの名前と関連のあるスラムダンクの登場人物は?」ということで、(1)高砂、(2)赤木、(3)魚住、(4)桜木が選択肢に挙がりました。

 ネタばらしをすると……写真のダニは、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やリケッチアを媒介するマダニの一種であるタカサゴキララマダニ。というわけで、この問題の正解は、1番の高砂でした。参加者からは、「病原性を持つダニがあるんだ」「こんなのに噛まれたといって持って来られた場合に役立つかも」といった感想が出ました。この問題では、高砂のエピソードの説明までしたD班がボーナスで30点を獲得しました。さらに、4選手について「牧が信頼を寄せる海南のセンター高砂、陵南のビッグジュン魚住、湘北の大黒柱赤城、天才サクラギ」と的確な解説を披露した東広島医療センターの石橋はるか氏にはサービスポイントとして50点が与えられました。