「後悔のない豊かな死」を迎えるための人生設計を
 2日間に及ぶうんこ学会を締めくくったのは、自らも看護師でありながら在宅介護・訪問看護サービスの会社を経営する高丸慶氏の講演「最後に死のことを考えてみた」です。

訪問看護を手掛ける高丸慶氏。

 普段は死期が近づいた人に対しモルヒネを投与したりする訪問看護師としても活動している高丸氏。高丸氏は小学校高学年の頃、同居していた祖父母を相次いで亡くしたそう。当時祖父の介護を担っていた母親はある宗教を信じており、祖父母の死をきっかけにさらにのめり込むようになりました。母親の気持ちを理解できなかった高丸氏でしたが、高校で「死の準備教育」を受けたことで、「母には遺族ケアが必要だったのではないか」という思いに至り、慶應義塾大学の看護医療学部に進学。「人は、身近な人が亡くなれば軽いうつ状態になる。遺族ケアは、日本の医療の中で抜けている点だと思う」と訴えます。

 高丸氏の会社ホスピタリティワンでは、在宅のケアサービスをオーダーメイドで組み立て、24時間受付対応。サービスを組み立てる際に特徴的なのが、本人が亡くなった後のケアから逆算し、終末期を迎えた本人が安心して最期に迎えるような設計を行うことなのだとか。「最後に後悔を残してほしくない」と、日々の介護や看護で培った信頼関係の中でエンディングの目標設定や死への準備の手助けを行っています。

 今は、ITを駆使した遺族ケアを考えようとしているという高丸氏。「豊かな死」のための手段を増やしたいという思いを語りました。

「Cadetto.jp」の新着記事は、Cadetto.jpのFacebookページTwitterでも紹介しています。Facebook、Twitterから最新記事をチェックしてください。また、Cadetto.jpへの感想やご意見などは、管理人増谷ができる限りお答えしますので、ぜひFacebookページにお寄せください。