本日開幕した「ニコニコ超会議2015」の会場。大相撲の土俵なども設置されている。

 みなさんこんにちは、Cadetto.jp管理人の増谷です。本日4月25日から26日まで、動画サービス「niconico」のイベント「ニコニコ超会議2015」が開催されます。幕張メッセ(千葉市)全体を使った会場では、プロレスリングや大相撲の土俵が設置され、恐竜化石の展示や民主党ブース、自衛隊ブースなどさまざまな個人・団体が出展しています。同イベントは、「ニコニコ生中継」としてインターネットでのリアルタイム配信も実施。昨年の同イベントでは会場来場者数12万4966人、ネット来場者数786万4158人を記録しているビックイベントなのです。

(左)「日本うんこ学会」ブースで無料配布している検便キット。(右)今回のイベント用に制作された「痛トイレ」。

 その中で、これまでもお伝えしている通り「日本うんこ学会」が初のリアルイベントを開催しています(日本うんこ学会が「エクストリーム医学会」開催)。会場では、先着で無料大腸癌健診ができる他、日本うんこ学会が開発する観便ゲーム「うんコレ」のキャラクターを模したコスプレイヤーの方が集合。うんコレキャラクターがデザインされた「痛トイレ」の展示などが行われています。今回は、こちらで開催されているイベントの内容をお伝えします。

みなさんは考えたことありますか?「災害時のトイレ」
 ステージ企画のトップバッターは、日本のトイレ環境の改善を目指すNPO法人日本トイレ研究所代表理事の加藤篤氏が登壇。「災害時のトイレ」について講演しました。まず、「災害時に水洗トイレが使えなくなったらどうしますか?」と呼び掛けました。

トップバッターで登壇する日本トイレ研究所代表理事の加藤篤氏。

 加藤氏が選択肢として示したのは、(1)仮設トイレを待つ、(2)我慢する、(3)そのへんでする、(4)トイレに流す水を探すの4つ。会場では、男性は(3)、女性は(4)を選択する傾向があるようです。みなさんはどれを選択するでしょうか。

(1)仮設トイレを待つ
 東日本大震災のデータで被災した自治体に対し、名古屋大学エコトピア科学研究所と日本トイレ研究所が実施したアンケートによれば、仮設トイレが行き渡るまでに要した日数が3日以内だったと回答した自治体が34%、4〜14日が45%、28日以上が21%という結果だったそう。これでは、なかなか辛抱するのは難しそうです…。

(2)我慢する
 トイレを我慢する!と決意したとしても、何時間くらい我慢できるものなのでしょうか。被災者に対し「地震発生後、何時間でトイレに行きたくなったか」をアンケートしてみると、3時間以内が31%、4〜6時間が36%、7〜9時間が11%でした。「6時間くらいでは飲食しているわけではない。それでも、7割近くの人がトイレに行っているんです」(加藤氏)。

(3)そのへんでする
 これは一言、「都会ではなかなか難しい」と言う加藤氏。災害時は、水が流れなくなったトイレに対し仕方なく排泄してしまうため、トイレの汚染が進み、感染症が発生するのだとか。これは避けたいところです。

(4)(流すための)水を探す
 自分で水を流してトイレの排泄物を流すために必要な水量は、大小によっても異なります。加藤氏によれば、大便の場合、従来型で1回あたり10〜17L、節水型で6〜8L、今メーカーが開発中の最新型でも約4Lは必要なのだそうです。「ちょっとの水を流したりすると中途半端に詰まってしまいます。流すための水を探すのも、そうとう大変です」(加藤氏)。

 つまり、この4つの選択肢の中に正解はないのです。加藤氏は、「阪神淡路大震災時にとったアンケートでも、被災者が最も困ったのはトイレでした。医薬品やおむつ、毛布よりも問題になるのがトイレなんです」と言います。それから20年が経過した今、加藤氏は「携帯トイレを備蓄してほしい」と強調。実際に女性の鞄にも入るコンパクトな携帯トイレを紹介し、ステージ上で水を入れて吸収する様子を実演しました。

 「どのくらいの携帯トイレを用意しておけばいいのか?」という会場からの質問に対し加藤氏は、「普段から自分がトイレに行く回数を把握し、少なくとも1週間くらいは備えておいてほしい」と回答。普段考えることがほとんどない、災害時のトイレについて考える機会となりました。