日本大学病院眼科の眞鍋歩氏

コスプレイヤーにも人気のカラーコンタクトに警鐘
 次にご紹介するのは、日本大学病院眼科の眞鍋歩氏。普段は網膜剥離や糖尿病網膜症など網膜を専門としている眞鍋氏ですが、エクストリーム医学会で講演するのは「カラーコンタクトレンズの危険性」について。「カラーコンタクトを装着する人は特に若年層で増えています。カラコンでかわいくなってもらうのは大賛成ですが、一方でトラブルが増えているので気を付けて使ってほしいということを伝えたいと思います」と語る眞鍋氏。コンタクトレンズのケアを怠るとアカントアメーバ角膜炎を発症し、失明に至る可能性もあると警鐘を鳴らします。

 2010年、視力補正を目的としないカラーコンタクトレンズであっても、視力補正用コンタクトレンズと同じように高度管理医療機器として薬事法の規制対象となりました。しかしそれでも伝わりきっていないコンタクトレンズの正しい使用方法、異物感や充血など眼科を受診すべきタイミングについて講演する予定です。

 もともと医療分野でのIT活用などに興味がある眞鍋氏は、「閉鎖的でイノベーションが起こりにくいと思われている医療分野の内容を、もっと患者が親しみやすくて利用しやすいものに変えてきたいと思っていた」そう。そこが日本うんこ学会に共感するポイントだったと言います。

 ニコニコ超会議は、ウェブでの動画配信も同時に行われます。会場に行けなかった人も、画面を通して講演を聞くことが可能です。また、ニコニコ動画は「動画の中にコメントが表示される」のも特色の1つ。登壇者にも同じ画面が見えているので、コメントすればリアルタイムにやりとりできる可能性があります。日頃は聞けない疑問や、講演を聞いて質問したいことをコメントすれば、登壇者が答えてくれるかも。眞鍋氏も、「ウェブで配信されると思うとやや緊張しますが、画面の向こう側とのやりとりができれば面白いですね」とインタラクティブなやりとりに期待しています。

医師をあなたの「健康コンサルタント」にして人生を楽しもう
 留学や旅行、出張など海外渡航前の準備をしたり、帰国後の体調不良を相談する医療機関である「トラベルクリニック」やクルーズ客船での勤務経験があり、国際旅行医学会の認定資格も持つ広島大学病院総合内科・総合診療科の岩本修一氏の講演テーマは、「旅行と医療」です。自身も年に数回は旅行に行くという旅好きの岩本氏。「行くたびに新しい発見や価値観を知ることができるし、何より楽しいですよね」と旅の魅力を語ります。

広島大学病院総合内科・総合診療科の岩本修一氏

 このテーマを選んだのは、自らの専門分野であるということに加え、医師と患者の関係を考えてほしいからだとか。「旅行医学を知る医師の立場としては、正直、健康のことだけを考えるなら旅行なんかしないほうがいいんです。旅行に限らず、『医学的にはやらない方がいい』ことはたくさんあります」と語る岩本氏。「でも、健康よりも仕事や家族、友人、趣味を優先したい場面は誰にでもあるもの。だから我々医療者は、その人自身が人生を楽しむときの健康リスクについて相談に乗れるコンサルタントという立場なんですよ、ということをを伝えられればいいなと思います」(岩本氏)。

 医療者として診療に関わる話をするときには責任もあるので、一定の科学性や厳密性が担保されるべきではありますが、科学的な話だけでは多くの一般の方には伝わりにくいと実感していたそう。「その点、エクストリーム医学会のコンセプトは、斬新だし可能性があると思います。これまで伝えたくても伝えきれなかった人たちとの接点になるかもしれません。私もその一助になれたらいいなと思います」。日本うんこ学会のリアルイベントという機会を使い、医療の知識がないとなかなか知ることができない日々の生活における健康リスクを伝えたいと岩本氏は考えています。

医業経営コンサルタントの裴英洙氏

若い人の100人に1人でも行動変容が起こしたい
 これらの登壇者の講演で進行役を務めるのが、日経メディカルオンラインでもコラム「裴 英洙の『今のままでいいんですか?』」を連載中の医業経営コンサルタント、裴英洙氏です。

 「座長的ポジションでみなさんに自由に話していただければと思う。あまり事前に作り込まず、瞬発力のある学会にしていきたい」と展望を語ります。また、「どんな質問がくるか分からないところが醍醐味ともいえる」と会場や画面の向こうとのやりとりにも期待感を示します。

 日本うんこ学会の目標「大腸癌健診率と癌の早期発見率を高める」を挙げ、「大腸癌の罹患率の上昇が始まるのは40歳代、50歳代で、日本うんこ学会の活動が訴求する若年層とは違う。しかし、若いうちに観便や検便といった原体験をしておけば、彼らが罹患年齢になったときの意識が変わる。健診などにまったく興味を持たなかったような人にまず健診を知ってもらい、100人のうち1人か2人でも行動変容に至れば嬉しい」と活動の意義を語ります。

 裴氏は、エクストリーム医学会の他にも、著書『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』(ダイヤモンド社、2014年)の特別講演「疲れと便」、リアルうんこ学会などでも講演者やファシリテーターとして登壇する予定です。

 医療を「楽しむ」ためのコンテンツが盛りだくさんの日本うんこ学会のリアル学会。みなさんも、会場または画面の向こう側から参加してみてはいかがでしょうか。

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