ある日、台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまったルーシー。なんと、あるドラッグが入った袋を体内に埋め込まれ、運び屋にされてしまいます。しかし体内で袋が破れ、ドラッグが彼女の体内に漏れ出すアクシデントが発生。不安に怯えていた彼女の脳は覚醒し始め、人智を超えた能力を獲得していきます。覚醒率30%で自分の細胞をコントロールして髪の毛や身体の形状を変化させ、覚醒率40%で電波や磁気など目に見えるはずのないものまで見えるように……。

覚醒率40%で空中を飛び交う電波が見える (c)2014 Universal Pictures

 一方、マフィアは姿を消したルーシーを捉えるべく、巨大組織を挙げて追跡を開始。自分と同じ人間を作り出さないために、マフィアの動きを阻止してドラッグの流出を防ぐという使命に駆られるルーシーは壮絶な戦いを繰り広げることになります。覚醒率が50%を超え、恐怖や欲望といった人間性を失ったルーシーは、やがて暴走状態へ…。覚醒率100%に到達したとき、彼女はどうなってしまうのでしょうか。

覚醒率の上昇とともに暴走を始めるルーシー (c)2014 Universal Pictures

 オープニングは細胞分裂のCG映像で、生物科学を学んだ身としてはワクワクしてしまいました。このようなクオリティが高いCG映像や壮大な自然の風景を、殺伐としたバトルシーンの間に挟み込み、スタイリッシュに仕上げているところも特徴の1つです。また、ニューヨーク、パリ、台北の3都市を股に掛けたグローバルな展開も見どころです。予測できない大胆なストーリーにはドキドキさせられっぱなしで、ジェットコースターに乗ったようなスリルが味わえます。

 生物にとって欠かせない存在である脳の機能の理解は、人間を理解することに繋がります。誰もが一度は突き当たる「自分は何者なのか」「人は何のために生きるのか」という究極の命題を考える上でのヒントも与えてくれるかもしれません。


『LUCY/ルーシー』

8月29日(金)、TOHOシネマズ 日本橋ほか全国公開
※PG12

公式ウェブサイト:http://lucymovie.jp/