第2位は、死後の身辺整理をスムーズに行える包括サービスをプレゼンしたTeam心に火を。です。ユーザー本人が死後に備え、保険や預金、証券類などの金融商品や、遺言や死生観、葬儀の希望といった様々な事柄をまとめておける、ユーザー課金型のサービスです。メンバーは「対面式の終末カウンセラーは存在するものの、ここまでまとまった終活支援を行うウェブサービスは日本にはない」と着目した理由を語りました。

 第3位は、Skypeを用いて医療通訳士による通訳を提供するツール「medi-Talk」を提案したTeamマシュー。在日外国人をはじめ、今後は2020年の東京オリンピックや医療ツーリズムの活性化によって外国人旅行者の受診機会が増加することを踏まえ、ニーズを捉えた堅実なアイデアが評価されました。

3位以上となった3チーム。中央の4人が優勝したTeam ホワイトデーで、左から3人が2位のTeam心に火を。、右から3人が3位のTeamマシュー

 審査員による審査のほか、来場者が良いと思ったチームに1人1票投票して決める「オーディエンス賞」は、Team W-eilに決まりました。プレゼンしたのは、企業にとって大きな損失となる、社内のうつ病患者を早期発見するためのシステム「COCOA」です。

 「COCOA」は、パソコンのログイン時に自身でその日のメンタルを評価します。画期的なのは、部署内の気落ちしていると思う人(Aさん)に対して「心配ボタン」を押すことで、Aさんが他者からメンタルチェックを受けられること。Aさんには「心配ボタン」が押されたことは通知されませんが、BさんとCさんがAさんに対して「心配ボタン」を押した場合は、お互いにAさんを心配している同士であることが通知されます。同部署の3%を超える人から「心配ボタン」を1カ月に7回以上押されたり、自身のメンタルチェックで何度も低い数値を記録した社員には、産業医への受診が促されるというソリューションも提案します。

 ほかには、Team Agent Perryが介護シェアハウスともいえそうな低価格介護施設をプレゼン。在宅の要介護者を5人程度入居させ、介護に携わるのは基本的にその家族というモデルです。他の家族と協力しあって介護する日をシフト制にし、介護から開放される日を作ることを目的としています。介護の専門家も1人常駐し、分からないことがあれば指示を仰げるシステムを考えました。同時に、空き屋を使うことで低価格化と地域の資源の有効活用にもつながる、とポイントを説明しました。また、Team Tom and Mumuは薬剤師による糖尿病予備群の予防教育を提案しました。

 各チームが着目する医療問題も多様で、それぞれが医療を良くしようと取り組んだ今回のビジネスプラン。面白い発想が満載でした。ビジネスコンテストらしく、それぞれが現状の問題点と理想の状態、綿密な収支計画、類似サービスとの競合策などを検討し、練り上げている様子が垣間見えました。

 Perry2015の開催は2015年春を予定。まずはスタッフを募集するそうです。興味を持った学生の皆さんは、スタッフやプランナーとして参加してみてはいかがでしょうか。