※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年4月号の特集を転載したものです。

 研修医生活にも慣れ、基本的な治療法の選択や実施ができるようになるころ、初めての病棟当直がやってくる。本特集は、最近まで研修医の立場にあった若手の医師たちが、当直中によく起こる出来事と対応策をまとめたものだ。事前に読んで安心するもよし、当直中に困ったときにもぜひ読んで役立ててほしい。



 皆さん、研修医の生活にも慣れてきたでしょうか。これまで、病棟の患者さんを中心に、面接技法や全身の観察(バイタルサインと精神状態のチェック)、様々な身体診察、検査の指示出し、結果の解釈などに精を出してきたことでしょう。基本的な治療法を選択できて実施できるようになると、いよいよ医師としての技量が試されます。

 その第一の関門が病棟当直です。様々な疾患を抱える患者さんが入院していますので、当直医になった途端に様々なことに遭遇します。必要に応じて上級医に診療を仰ぐこともあるでしょうが、多くの場合、即座にバイタルサインの把握、重症度および緊急度の判断、心肺蘇生術の適応判断と実施を迫られます。問題が大きくなれば他の人の力も借りなければなりません。そうなると、チーム医療を理解し必要に応じてうまく協力体制を作り上げる能力も必要です。

 でも大丈夫です。本特集を事前に読んでいただければ安心して当直業務に臨むことができますし、当直中の困ったときに読んでいただけたら、対応策が載っています。最近まで皆さんと同じような境遇にあった現役バリバリの若手医師が中心に執筆した内容です。

 では皆さん、はじめての病棟当直を立派に乗り切ってください。


特集●はじめての病棟当直を乗り切る! 掲載予定

心構え・事前の対応策
引き継ぎのとき、何を知っておくべきか
要注意の患者に目星をつける
バイタルサインの異常
心肺停止
呼吸がおかしい・酸素飽和度が急に下がった!
血圧が下がった
脈の異常(速い、遅い、不整)
意識がおかしい
よくある訴え・トラブルへの対応
眠れない
熱が出た
変な行動を始めた!
尿が少ない、尿が出ない
嘔気・嘔吐・吐血・下血
胸が痛い
おなかが痛い
転倒・転落・打撲
ミニレクチャー
ナースコールが来たとき、どうこたえる?
当直明けの報告、どうプレゼンする?



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