女傑のスピンオフはご勘弁を
 物語は医療関係者の方々が読んでいるので、やはりその道のプロにいろいろアドバイスをもらいました。長崎大学病院脳卒中センターの辻野先生、産婦人科の長谷川先生、循環器内科の小出先生、シミュレーションセンター専属看護師の田下さん、長崎済生会病院小児科の伊藤先生には、お世話になりました。感謝いたします。

第6章第2話より(イラスト:北神 諒)

 最も反響が大きかったキャラは、「長谷敦子」です。長崎大学病院医療教育開発センター 外来・救急医療教育室の実在の教授です。
 女傑。その道で、知らない人はいないでしょう。
 長谷先生とは、ある“野戦”病院で、一緒に汗を流した仲間(?)で、縁あって今、同じ部署で働いています。席が隣です。心より感謝申し上げます。

 フルマッチが少しずつ話題になった頃。
「ねえ、ライトちゃん、私を、ちょっと、どこかに登場させてよ」
「はっ……、はい(汗)」
 チョイ役のつもりが、反響すさまじく、健をサポートする大きな役どころをつかんでしまいました。女傑は、小説の中でも女傑でした。

「次作は、女傑のスピンオフで行きましょう!」
と、編集 Iさんからオファーを受けましたが、悩みました。
 お転婆研修医、関連病院での武勇伝、大学病院へ戻り市内初の救急救命センターを立ち上げた抱腹絶倒、仰天ネタ……。リアル女傑のエピソードは尽きません。
「書きなさいよ、いいじゃない、ライトちゃん。遠慮しないでよ」
 女傑も乗り気でした。しかし、あまりにもリアルすぎる。書いたら、いろんな人に迷惑が……。自分も辞表覚悟? まだ、子供にもお金がかかるし……。
 Iさん、すいません。今は勘弁してください!

 真のカリスマ医師、福井の「林寛之」先生も実名で登場して頂きました。林先生とは、留学(カナダのトロント)つながりで、もうかれこれ10年以上お付き合いさせてもらっています。毎年、長崎で研修医の指導もして頂いており、今年も長崎でお待ちしております! 電子版まで購読して頂き、ありがとうございました。

 他にも多くの方々からサポートして頂きました。
 初稿より校正して頂いた文学部出身の直美さん、ストーリー展開にアドバイス頂き写真を提供して頂いた元雑誌編集者の仲野さん、ありがとうございました。
 いつも応援して頂いた長崎県医師会の西平さんをはじめ、長崎県医師会の先生方。宣伝やコメントを入れてくれた医療教育開発センターのスタッフの皆様。文筆家であり、本も出版している本院の増崎病院長をはじめ職員の皆様。西果中央病院のモデルとして参考にさせて頂きました長崎記念病院の福井事務部長、長崎済生会病院の久保山事務部長をはじめとする職員の皆様。
 ありがとうございました!

 沢山のコメントをくれて、こちらも実名で登場してくれた「山口大輔」君をはじめとする高校ラグビー部OBの仲間も、ありがとう。奇しくも、ラグビー日本代表チームが大活躍する年にこの物語が書けて嬉しかったです。

 恋愛話のネタをくれたのは、思案橋界隈の素敵な皆様。ありがとう。今夜も飲みに行きます。本が売れたらキープも入れます。売れなくても入れます。
 物語の中に出てきた餃子「宝雲亭」、から揚げ「とり福」は絶品です!!皆様も、来崎(長崎に来るという意味です)の際は、ぜひお寄りください。さくらのモデル?となった美しくきっぷのいいオーナーママが、アツアツのから揚げを出してくれます。ご主人のひと口餃子は、かなり有名です。おふたりの愛らしいお嬢さんは、長大病院の看護師になってくれました。ありがとう!

 さらに実名登場の「馬渡恭太郎」君。有田で地域の医療を地道に守っているあなたから「何事も、あきらめたら終わり」と教わりました。「小説を書く」と君に宣言してから、30年がたちました。長い間お待たせしました。

 日経メディカルのCadetto.jpは、結構、みなさんチェックしているようです。
「先生、ブログ見てます。面白いですね」
 初めてお会いする人から言われることがたびたびありました。
「ブログじゃなくて、小説なんですよ〜(笑)」

 冒頭の質問に対する回答となったかどうか、わかりませんが、このような言い訳のような「長いあとがき」をここまでお読み頂き、ありがとうございました。これからも、皆さんに読んで頂ける物語を、先長く、書いて(ライト)ゆければと思います。

 長い長い物語にお付き合い頂き、心より感謝いたします。皆様のご健勝とご多幸を祈願しております。
 ご愛読、本当にありがとうございました。

2016年3月
崎長ライト

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