「医師としての幅が広がる」
 「博士課程でただ働きをしたら、将来自分の幸せが広がる。こんな幻想を持っているとしたら、捨てた方がいい。博士号にはそんな権威や力はない」。東大病院総合研修センター・総センター長の北村聖氏は、若手医師にこう助言する。

 一方で、「マインドがある医師は、ぜひ研究を。博士課程は研究者への入り口に過ぎないが、その経験は医師としての幅も確実に広げてくれる」とも。「今の時代、自分がやりたい研究をできそうなところはネットなどで調べれば見つかるはず。他大学出身だからお断りという垣根もほとんどなくなっている」(北村氏)。

 医師の“研究離れ”を鑑み、MD-PhDコース、専門医養成コースといった、新しいスタイルの博士課程も増えてきている。研究を志す若手医師にとっては、多くの選択肢がある恵まれた状況になりつつあるとも言える。

 ただ、臨床から4年(以上)も距離を置く不安や、そもそも研究とは何をするものなのかという疑問もあるかもしれない。「今どきの医学博士」たちは研究生活をどのように楽しんでいる(?)のか。Vol.2から紹介しよう。

“学究派” が多数だが、大学のみならず市中病院のポストを見据えての進学も。医局のしがらみも依然、残っているようだ。

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