「患者さんへの病状説明に自信がありますか」。
医師が集まるコミュニティサイト「MedPeer」でこう問いかけたところ、20代から80代まで2366人の医師が回答とコメントを寄せた。


 「自信がある」と答えた医師は61.6%(1457人)で大半を占めた(図1)。「自信がある」医師の割合は、年齢とともに増す傾向にあり(図2)、20代では3人に1人(37%)、30代では2人に1人(53%)、50代では3人に2人(69%)、60代以上では8割超が「自信あり」だった。

 こと病状説明に関しては「経験が自信を生む」と言えそうだ。コメントでも、卒後20年以上の医師からは、「経験を積むことで自信が生まれた」という声が多く寄せられた。

 それを裏づけるように、「自信がない」と答えた医師が挙げた理由のトップは「知識や経験が不足」(24.3%)。20代の医師では実に6割強が挙げている。自信のない理由の2番目は「時間が足りない」(24.3%)。特に40代、50代の医師に多く、ともに3割近くが挙げた(図3)。

 3番目に多かったのは、「言いたいことが上手に伝えられない」の17.2%。これを理由に挙げた医師は若手に多く、20代では3割弱だった。

 開業医と勤務医とでは、開業医の方が「自信あり」の比率が高い。開業医で66.7%、勤務医では60.7%だった。

女性より男性の方が”自信家”
 性別に見ると、男性医師では「自信あり」が63.0%だったが、女性医師では50.6%と、10ポイント超の差が出た。

 「年齢や性別などが理由で説得力が出にくい」を自信がない理由に挙げた医師は若手に多く、20代では半数近く、30代では15%だった(40代以上ではほとんどいなかった)。また、性別で見ると、女性の20.5%に対し男性は7.7%とかなり開きが。性別や年齢がハンデになると感じている医師は、女性に多いようだ。

 興味深かったのは「自信がある」と答えた医師のコメントで「自分を信じるより他ありません」「自信がないと思っていると余計に信じてもらえません」といった逆説的な表現が目立つこと。

 「最近はクレーマーさんの存在で自信が揺らぎつつあります」「ほとんどの医師は、相手が理解していると思い込んで説明している」など、「自信がない」で寄せられたコメントと似たような内容のものも少なからずあった。

 次ページに「自信あり」「自信なし」双方のコメントを掲載した。ぜひそちらもご覧いただきたい。