勤務先には、DMATの活動に従事している医師が多い。自分も外傷のスキルを習得したいので、救急への対応法を学べる研修コース(JATECなど)を受講する予定。せっかく医師免許を持っているのだから、災害時に被災者の役に立てるようになりたい。
(20歳代・女性、麻酔科、静岡県)
 震災のニュースを見て、専門である小児科では被災者の支援に限界があると感じた。総合病院ではなく、診療所に勤務してきた自分には、被災地で活動できる自信がない。将来の大災害を想定し、外科的処置やERの訓練を受けておくべきだと考えている。
(40歳代・女性、小児科、兵庫県)
 宮城県の被災地で患者搬送、巡回診療、相談受け付けなどの活動を行った。いくら専門領域で名を馳せた医師がいても、こういう極限状況の中では役に立たないだろう。最も必要とされるのは、プライマリケアの知識・技量と、被災者への慈愛の精神を持った医師である。
 今回の震災が自分の人生観に与えた影響は大きかった。人間は死にゆく存在であり、常に死を考えて行動しなければならないと改めて感じた。
 その意識は、より良い人生のために、そして何より人生を後悔しないために不可欠なのだ。やりたいことは必ず実践すべきだと強く思うようになった。
 今後は、外科医として専門スキルの向上を引き続き目指すとともに、プライマリケアも重視して今まで以上に研さんを積みたい
(30歳代・男性、外科、静岡県)
 これまでは研究に携わることが最も重要と考えてきた。だが震災後、薬や医療物資が不足して初めて、その被害の大きさに気付いた。医療資源がない中で、自分に何ができるのだろうか?無力さを思い知ると同時に、目の前の人を助けることの大切さを改めて痛感した。
(40歳代・女性、内科、北海道)
 被害が軽微だった当院に、周辺から救急対応が必要な患者が集中。今後、勤務医が疲弊するのは明らかで、自分は救急の現場から離れたい。震災を機に、生と死が紙一重で、日常生活が最高の幸せだと痛感。家族との時間を大切にして働ける職場を選ぶつもりだ。
(30歳代・男性、内科、宮城県)

調査概要
調査の概要日経メディカル オンラインの医師会員を対象に、webアンケートを実施。期間は2011年5月9日〜13日。有効回答数は662人。●性別:男性:586人/女性:76人●年齢:25歳以下:5人/26〜30歳:68人/31〜35歳:103人/36〜40歳:107人/41〜45歳:110人/46〜50歳:99人/51〜55歳:106人/56〜60歳:38人/61〜70歳:20人/71歳以上:3人/不明:3人●所属:大学病院:103人/国公立病院:110人/公的病院(日赤、厚生連、済生会など):87人/私立病院:188人/その他の病院:21人/診療所:131人/その他(研究施設、行政機関、企業など):22人●専門科目:内科:346人/外科:71人/精神科:34人/アレルギー科:7人/リウマチ科:6人/小児科:49人/皮膚科:23人/泌尿器科:12人/産婦人科:24人/眼科:12人/耳鼻咽喉科:9人/リハビリテーション科:17人/放射線科:19人/病理診断科:5人/臨床検査科:1人/救急科:19人/麻酔科:29人/その他:78人/不明:4人