世の若手医師は果たしてどれだけ医学参考書を買っているのだろうか。40歳以下の医師836人が答えたアンケート結果を見てみよう。


 「初期研修医」「卒後3〜5年目」「卒後6年目以上」の3グループに分けて比較したところ、初期研修医が最も多く参考書を買っているという結果になった。

6年目以上では「購入ゼロ」が5.7%
 最近1年間に買った参考書の数を尋ねたところ(data1)、初期研修医では「21冊以上」が最も多く、25.6%を占めた(「6〜10冊」も同率)。これに対し、卒後3〜5年目では「21冊以上」は15.4%、最も多かった回答は「6〜10冊」の35.6%だった。

 さらに6年目以上になると「21冊以上」は5.7%にまで減少。最多は「1〜5冊」で40.7%だ。また、「0冊」との回答は初期研修医ではゼロだったが、6年目以上では5.7%だった。

 初期研修医が多くの参考書を買うのは、ローテーションがあるがゆえ。「初期研修ではローテーションのため多くの分野の参考書が必要だった。全て買う余裕はなく、同期で分担して買ったり、先輩から借りたりしていた」(内科、32歳)。

 買う参考書の册数は、初期研修を終えた後、年次が進むにつれ減る傾向にある。基礎的な知識が蓄積されれば、参考書よりも、最新情報を求めて論文や医学雑誌を活用する機会が増えるだろうし、専門に進めば、幅広い知識を得るための参考書の必要性は薄れてくる。

 ただ、今回の回答者が全員40歳以下であることを考えると、過去1年に買った参考書が「0冊」というのは少なすぎるように思える。「教科書を買わなくなったときが医者をやめるとき」(麻酔科、33歳)というコメント」が耳に痛い読者は、おられないだろうか。

 参考書の購入金額(data2)も、傾向は冊数とほぼ同じ。初期研修医の半数近くが「10万円以上」だったのに対し、3〜5年目は30.1%、6年目以上は15.8%となっている。

 参考書選びで何を重視するか。複数回答で尋ねたところ(data3)、どの年齢層でもほぼ全員が「内容や分かりやすさ」を挙げた。次に多かったのが「実際に手に取った印象」で、これらは当然ともいえる結果だ。