キャリアパスの1つとして、経験者の多い研究留学。一方、臨床技能を磨くための“武者修行”の要素が強い臨床留学。その中身はもちろん、タイミングやルート、給与などにもこんなに違いがある。


Illustration:Maiko Yamamoto

ジョイリーナちゃん:J あら、どうしたの?地球儀なんかクルクル回して。

カデットくん:C え、これ?いやあ、一度くらいは海外で生活してみたいなあ、と思って。

J へえ、つまり留学ってこと?

C うん。どうせなら1年以上行ってみたいんだ。世界の最先端で研究するなんてカッコいいよね。研究留学した先輩が、この間、国際学会でオーラルの発表をしたんだって。日本の学会でも、招待された先生とファーストネームで呼び合って英語で話したりして。僕もそんな風になれるかも。あ、でも、臨床留学もカッコイイと思うんだよね。昔だったら黒川清先生、今だったら大木隆生先生とか、岩田健太郎先生とか。若くして一流って呼ばれる先生はみんな留学してるイメージがある。

J お気楽ねえ(ため息)。研究留学も臨床留学も、大変なのよ。研究留学なら、ポスドクで行くでしょう?だったらはまず大学院に行って学位を取らないと。臨床だったら、研修を受けるための資格が必要だったりするし、研究留学を目指す以上に英語を猛勉強しないと。

C そんなに大変なんだ(汗)

J この表を見て(下表)。研究留学は、博士号を取ってから5年以内に行く人が多いそうよ。基礎系の医師は別として、大学院を出て時間がたてばたつほど研究から遠ざかってしまうから。基礎研究の道に進みたいわけではないんでしょ?

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