映画「ロッキー」のテーマ。映画は第49回アカデミー賞作品賞やゴールデングローブ賞も受賞した。

 「外科に依頼したいけれど、内科でなんとかしないといけない」。日々、内視鏡をやっていると、そんな内視鏡的な処置では治療に難渋しそうな症例にぶつかります。すると、黙々と特訓を行い、不屈のチャンピオンに立ち向かっていくロッキーの姿と、そのバックに流れるテーマ音楽が自然と頭に浮かんできます。

 ルーチンで行っているような手技ではそのようなことはありません。ここぞという大一番だからこそ、ということでしょう。

 もちろん、その時々のヒット曲が頭に浮かぶこともありますが、『Gonna Fly Now』は別格。いつ聴いても新鮮ですし、思い出すだけで気分が高揚してきます。英国のロックバンド、Queenの『We are the Chanpion』などもいい曲だとは思うのですが、『Gonna Fly Now』にはかないません。映画の良さもありますから。

石井完治さん
Kanji Ishii
六本木ヒルズクリニック(東京都港区)消化器内科●1985年、慶応大卒。同年同大内科入局。カナダトロント大、山王病院を経て、2009年1月より現職。Photo:Hirotaka Nakayama

 映画「ロッキー」が封切られたのは、浪人時代でした。現役で合格するつもりで、想定外の浪人生活を送っていた私は、主人公に自分を重ね合わせていたのかもしれません。

 映画を観るのは好きでしたが、同じ映画を複数回観たのはごく限られたものだけ。ロッキーは3回観に行きました(笑)。カナダのトロントに留学していたときも、わざわざロケ地を見るため、米フィラデルフィアに行ったほどです。

 シンプルなストーリーですが、僕にとって、ロッキーを超える映画はありません。多感な20代に観た映画だからこそなのかもしれませんね。

医師のテーマソングで多いのはジャンルとしてはJ-POP。だが、具体的な曲名では、ダントツで『Gonna Fly Now』が人気を集めた。2位の『キセキ』(GReeeeN)は、不良の高校生たちが甲子園を目指す、テレビドラマ「ROOKIES」の主題歌で、3位の『Believe』(ai)は、凄腕医師が登場するテレビドラマ「医龍」の主題歌。テーマソングには映像の影響も大きいようだ。