留学してもしなくても英語はマスターすべし
岸本暢将氏
Mitsumasa Kishimoto
聖路加国際病院アレルギー膠原病科●1998年北里大卒。沖縄県立中部病院、在沖縄米国海軍病院、ハワイ大内科にてインターンシップを修了。06年より亀田総合病院リウマチ膠原病内科、09年8月より現職。
 「カプラン」で学んだのは、英語をマスターする上での「聴くこと」「声に出すこと」の重要性です。今でも毎朝、最新文献をチェックするときには、声に出して読んでいます。
 僕は、その気になるとどこまでものめり込むタイプなので、カプラン時代の猛勉強は「やりすぎ」だったかもしれません(笑)。同じことを、1年、2年かけてコツコツとやってもいいと思います。やる気さえあれば、独学でも「ハリソン」を読めるようになりますよ。
 留学を考える人は、日常会話の勉強も必要でしょう。会話ができなければ、ディスカッションンや質疑応答に困ったりもしますから。
 ただ、留学しようとしまいと、基本的な英語力はこれからの医師には必須です。最新の情報は常に英語で入ってきます。ツールとしての英語を使いこなせないと、最新の情報に乗り遅れて、自分の診療の質を落とすことになりかねません。
 学生時代はそこまで気付いていたわけではありませんが、あの頃必死に勉強して、英語をモノにしておいて良かったと思っています。

質の良い英語を簡単に手にできる幸せな時代です
大石実氏
Minoru Oishi
日大神経内科准教授●1974年慶應大卒。80年から83年まで米ニューヨーク州立大レジデント、83年から84年まで米アイオワ大フェロー。帰国後、日大神経内科講師を経て、07年から現職。
 多くの医師は厳しい受験勉強をしてきたおかげで、「読む」「書く」は平気でしょう。ですから、医学英語を身に付けようと思ったら、リスニングを修得できるか否かが、ポイントになると思います。
 極論を言えば、英語圏に出向き、「英語を話さないと生活できない場所」に身を置くことが、リスニングを上達させる早道ですが、それができれば苦労はしません。ですから、質の良い英語を効率良く、そして飽きずに吸収する方法を取るべきです。それに対する解として、「iTunes U」というのはとても優れたツールだと思います。無料で質の良い英語をこんなに簡単に聴けるなんて、良い時代になりました。今の人は本当にうらやましい(笑)
 私は最近、語学への興味(趣味?)が高じて、iPhoneやiPad向けに医学英語アプリなどを開発しています。知っておくと便利な単語や会話文などを、ネイティブスピーカーの方に発音してもらい、アプリ上で何度でも繰り返し聴けるようにしました。是非よければ、iTunes(App Store)で「oishi」と検索し、アプリをご覧ください。