シットコムを観ればハンバーガー屋で困らない…かも
松村真司氏
Shinji Matsumura
松村医院院長●1991年北大卒。国立東京第二病院(当時)総合診療科、東大大学院などを経て、97年米カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)総合内科客員研究員。UCLA公衆衛生大学院卒。2001年より現職。
 英語教育が盛んな中学・高校に通い、ネイティブスピーカーに接する機会が多かったこともあり、昔から英語は好きでした。医師になって留学を志してからは、『セシル内科学』などの原著を読み、ラジオ英会話や英会話スクールの少人数レッスンも受講。「これで大丈夫」と意気揚々と留学したものの、現実は挫折の連続でした。
 スーパーのレジで「paper or plastic ?」と聞かれても意味が分からない。ハンバーガー屋で、店員の「○△×?」という質問が聞き取れない。1カ月たって、「○△×?」が「ケチャップ( 要るか)?」だと分かったときは、かなり落ち込みましたね(笑)。
 そうした本当の意味での「生きた英語」を知りたくて、テレビのシットコム(Sitcom:シチュエーション・コメディの略)やドラマはよく観ていました。
 英語力が“ブレイク” したと感じたのは、渡米半年後くらいでしょうか。日本で生きた英語を学びたいと思ったら、「英語をしゃべらざるを得ない状況に自分を追い込む」ことが何と言っても一番でしょうね。

キーフレーズを取り入れて丁寧な表現を!
本田美和子氏
Miwako Honda
国立国際医療研究センター病院エイズ治療・研究開発センター●1993年筑波大卒。亀田総合病院などを経て、98年から米トマス・ジェファソン大内科レジデント、コーネル大病院老年医学科フェロー。2002年より現職。
 私が留学した時代は、USMLEに模擬患者のテストもなかったので、特別な勉強は何もせず、ほぼ“ 丸腰” で渡米しました。当然のことながら、最初の1年は本当に苦労しました。特に、電話で用件を伝えたり、聞き取ったりするのが大の苦手でしたね。
 米国で痛感したのは、「丁寧にしゃべること」の大切さです。よく、「英語を習得するためには、ブロークンでもいいからとにかくしゃべれ」と言います。これも間違いではないのですが、プロフェッショナルとして英語を使うのであれば、それだけでは不十分です。
 若い医師を見ていると、目上の先生にあいさつもなしに「Give me your recommendation!」と言ったりするので、ハラハラします。いくらつたない英語でも、日本語では決して使わないような乱暴な言い回しは避け、相手を不快にさせないよう注意すべきです。
 “ I'm sorry for bothering you ”“ Would you〜? ”“ I appreciate your kindness ”などのキーフレーズを入れ込むだけで全く印象が変わってきますので、ぜひ実践してください。