今回の調査では、回答した医師1人当たりの子供の数の平均は1.92人だった。2009年の厚生労働省「国民生活基礎調査」では、児童のいる世帯における平均児童数は1.72人。単純な比較はできないが、医師の子供の数は、平均並みかそれ以上と考えてもいいかもしれない。

 配偶者の就業状況を見ると、男性医師では48%が専業主婦なのに対し、女性医師の配偶者は67%が医師。このことは、「出産時期の調整」や「保育所利用率」の男女差に大いに影響しているようだ。

 共働きの家庭では、保育所探しに苦労した医師が多く、「区役所に相談に行ったら、『夫婦で医者をしているなら子供の面倒を見る人を雇えばいい(それくらい稼いでるんでしょ)』と言われた」(40代後半女性、整形外科、21歳♂)との声も。中には、「評判のいい認可保育園に入れるために、職権乱用で、自分の患者の公務員にこっそり頼みました。書類上の住所も移動させました」(50代後半男性、内科、26歳♀・26歳♂・25歳♀)という“力技”を使った人もいた。

 回答者の4人に1人が「時間外保育や二重保育、三重保育を利用したことがある」と回答。3歳からは「午前中は幼稚園、祖父母かベビーシッターの送迎で午後は保育所」というパターンも目立った。

調査概要
日経メディカルオンラインの医師会員で子供がいる人を対象に、オンラインアンケートを実施。期間は2010年8月18日〜8月31日。有効回答数は1225人。
性別●男性1078人/女性147人
年齢●20代77人/30代433人/40代444人/50代232人/60代以上39人
勤務形態●勤務医996人/開業医151人/その他(研究施設、行政機関、企業など)78人
専門科目●内科595人/外科128人/脳神経外科38人/心臓血管外科19人/整形外科62人/小児科77人/眼科13人/産婦人科35人/耳鼻咽喉科23人/皮膚科25人/形成外科8人/泌尿器科19人/精神科53人/麻酔科27人/放射線科35人/その他の科目、基礎系分野68人