穿刺の際にも、針の位置を錯覚したり、エコーガイド下でありながら“盲目的”に針を進めてしまうといったピットフォールがあり、回避のための注意点が数々ある。

 詳細は徳嶺氏の著書などを参照してもらうとして、特別なセンスを持たなくても安全にできる手法を追求してきた経験から、徳嶺氏は技術の習得の心得をこうアドバイスする。

 「基本の技術こそ簡単ではなく、反復練習が欠かせない。考えながら行うことが重要で、慣れないうちは動きと思考が一致するくらい、ゆっくりとした動作を心がける方がいい」

(1)針をプローブに接して刺入する。キツツキが木を突くように針を動かすと、組織の牽引が生じて針の位置が分かる。
(2)針が超音波走査線に近づくと、針に当たった超音波の反射・散乱によって針の存在が分かる。
(3)針が走査線の中に入ると輝度の高い点として、針が描出される。針が血管前壁を押したへこみも観察できる。
この記事内の図はいずれも『超音波ガイド下中心静脈穿刺法マニュアル』(総合医学社)を参考に作成