はじめに、2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆さまに心からお悔やみを申し上げます。また、被災地域の1日も早い復興をお祈りします。

 「医師のキャリアパスを考える医学生の会」スタッフも、震災当日はまず互いの安否を気遣い、それから被災地の方々のことを思い、私たちに何ができるのかを考え、話し合ってきました。

 震災から1カ月半以上経過してもなお、余震が続きますが、被災地も徐々に復興に向かっていると聞いています。そんな中、私たちにできることはないのか、医学生だからこそできることはないのか、考えています。「心に刺さったニュース」としては少し変則的ですが、この震災で感じた災害医療への思いなどを、何回かにわたって(途中別の話題も入るかも知れませんが)、書いていきたいと思います。

 まず書きたいと思ったのは、「医学生だからこそ、周りの人や、自分の心を大切にする方法を身につけませんか?」ということです。

 今回の震災で、被災地の人はもちろんのこと、被災地以外の人も様々な形で心に傷を負ったといわれます。友人にも、自身が被災した人、実家が被災して数日間連絡が取れず不安な日々を送った人がいました。そして私自身も、そんな友人の姿や、毎日繰り返し報じられる被災地の悲惨な状況に心を痛めました。

 先輩の精神科ドクターの話では、震災後、被災地以外の地域でも、強い不安感を訴える患者さんが増えたそうです。心の傷は目に見えず、人知れず苦しんでしまうことが多いものです。1人でただただ我慢していたり、時には乱暴な言葉などで周囲の人を(そして自分も)傷つけてしまうことがあります。

 新学期が始まりましたが、自分自身がつらい人や、大切な人・場所が今回の震災でダメージを受けた人などが、先輩、同輩、後輩の中にきっといると思います。

 こんなときだからこそ、つらい思いを分かち合い、ちょっとした手助けをする――そんな、災害後の心のケアについて学び、実践してみませんか?筆者が「いいな」と思ったページを紹介します。


「ひとりひとりが取り組める災害時のメンタルケアのヒント」
http://www.t3.rim.or.jp/~c_tamura/earthquake.html


 医療関連のカウンセラーをしている田村智英子さんという方が、今回の震災を受けて公開されたもので、「災害にあわれた人へ そして、そうした人たちを助けたいと思っている方々へ」という副題がついています。私はこの文章を読んで、すごく心が楽になりました。自分のためにも、友達のためにも1度、目を通してみてください。今回の震災だけでなく、これから先の災害でも、医師になった後でも、きっと役に立つのではないでしょうか。(水)