先週、日経メディカル オンラインに、『ランセット』が日本に注目 皆保険制度をテーマに国際シンポジウムを開催という記事が載りました。

 来年は、日本で国民皆保険が達成されて50年の節目の年なのだそうです。そしてあのランセットがそれに合わせて日本特集号を発行するとのこと。ミーハーかもしれませんが、「おおっ」と思いました。

 ランセット誌編集長のリチャード・ホートン氏は、日本に注目する理由について、「日本は、早くに皆保険制度を取り入れ、それを堅持するために様々な努力をしているという点で、非常に重要な事例だ。日本の経験は、成功したこと、直面する課題のいずれもが、先進国ばかりでなく途上国にとっても大いに参考になるはずだ」と説明しています。

 「隣の芝生は青い」というのでしょうか。日本では皆保険制度のデメリットがしばしば取り沙汰され、外国が引き合いに出されて「〇〇はいい、福祉が充実している」なんてよく言われています。

 だけど本当は、日本は世界的に注目されているんですよね。改めて、客観的な目で冷静に皆保険制度を振り返り、メリットとデメリット、未来への展望を考え直すときが来ているのだと思います。

 国民皆保険制度のすばらしさと限界については、ずっと医療者の間では言われてきたことですが、ランセットが日本を特集するということによって、国民全体の議論に発展してほしいな、と思います。とはいっても、非医療者にランセットのすごさを伝えることからして難しいのでしょうが…。(水)