精神科単科病院、いわくら病院(京都市左京区)で勤務している精神科医の東徹(ひがしとおる)と申します。今回は、2015年11月8日に立命館大学で開催されたイベント「メディカル・ブート・キャンプ」について、紹介と勧誘を兼ねてレポートさせていただきます。私は監修を務めました。

 まずはイベントの概要について、ウェブサイトから引用します。

 メディカル・ブート・キャンプとは、『現役医師』をはじめとし、看護師、薬剤師、理学療法士など現役の医療現場従事者が様々なプログラムを展開し、手取り足取り丁寧な指導で『医療現場の今』を体感できます。

こんな方に…
・医師を目指したい
・看護師を目指したい
・薬剤師を目指したい
・理学療法士を目指したい
・立命館大学 薬学部を体験したい
・とにかく、医療現場を体感したい、将来、働いてみたい
・日常生活で役立つ医療知識を身に付けたい
・医療現場従事者と話をしてみたい
などなど興味関心のある子どもから大人まで楽しんで学ぶことができます。

 立命館大学では、毎年エッグドロップ甲子園というイベントが開催されています。エッグドロップ甲子園は、「高いところから卵を落としても割れないようなプロテクターを作る」という面白いイベントです。こちらも興味を持たれた方はぜひ調べてみてください。今回、メディカル・ブート・キャンプはこれに併催される形となりました。

 メディカル・ブート・キャンプは、大人から子どもまで誰でも参加可能ですが、主なターゲットは小中高生です。教育の一環として、また今後の進路の参考に、という意図もありました。

 実際の医療行為をプロの医療スタッフの指導の下、体験できます。9つのブースに分かれており、それぞれ

  • 縫合体験

  • 点滴調整体験

  • 軟膏調整体験

  • 認知症介護体験

  • 心肺蘇生体験

  • 胸部聴診体験

  • 血圧測定体験

  • 理学療法体験

  • 精神ケアのミニ講義
  • というメニューでした(画像診断体験も予定していましたが、担当者の都合がつかず残念ながら中止となってしまいました)。

     ブースの内容は、なるべく身近で、できれば一般の方が実生活でも役に立てることができるようなものにしました。例えば、心肺蘇生や認知症介護はその日から役立ち得るものです。

     それから、医師に限らず多職種の医療スタッフを集めました。医療といえば医師に注目が集まりがちですが、医師だけでは当然医療は成り立ちません。派手で目立つものだけではなく、幅広く医療の実態を知ってもらいたいという思いで選びました。

     参加スタッフは、医師7人、看護師13人、理学療法士4人、薬剤師1人、介護福祉士1人、作業療法士1人の27人でした。みなさん、趣旨にご賛同いただいてボランティアでの参加です。宣伝が不十分だったためか、参加者は残念ながら少数でした。しかし、満足度はかなり高かったと自負しております。

     当日の実際の様子については短い動画にまとめて、YouTubeにアップしております。



     メディカル・ブート・キャンプで検索していただいてもすぐに見つかると思いますのでぜひご覧ください。