2015年5月2〜3日、参加型医療トークイベントを中心とした医療体感型カフェ「メディカルカフェ」が赤坂にて開催され、延べ330人が来場した。主催、運営はNext.Dr.Corporation社で、筆者は今回、運営スタッフとして参加した。

医師、看護師、薬剤師、医療系学生など多種多様な方々がスタッフとしてメディカルカフェ運営に臨んだ。

 参加者の主な年齢層として見込んでいたのは、我々運営スタッフと同じ世代である大学生から30歳代。いわゆる「さとり世代」と呼ばれる比較的若い世代の方にフォーカスしたイベントだった。

若い世代に照準を合わせたワケ
 20歳になると同時に選挙権が与えられ、一国民としての意見が求められるようになる。しかし義務教育課程には医療の基礎知識を学ぶカリキュラムはなく、体系的に医療を学んできた国民は全体の1〜2%だという。少子高齢化が加速する日本において、2025年には65歳以上の高齢者が日本の人口の3割を超えると予測されており、今後は当然、医療改革に向けた新たな法案も数多く生まれていくと想定される。そのような環境の中で生きていく今の若者が、必要最低限の医療知識と自分の意見をしっかりと持った上で、高い水準のQOLを維持した生活を送ることができるのか?という疑問が浮かぶ。

イベント前に配布したチラシ。

 こうした背景から、多くの若い世代に「楽しく、面白く、タメになる医療」をともに考える機会を提供したいと考え、今回のイベントの開催に至った。

 真面目なイメージのある医療のイベントだが、大学の授業で行われるような一方通行のスタイルではなく、登壇された先生たちが参加者の皆さんに考えてもらって発言を促す、いわゆるアメリカンスタイルとした。今回は、関根一朗氏(湘南鎌倉総合病院ER)、長嶺由衣子氏(千葉大学予防医学センター)、和足孝之氏(タイMahidol大学)、錦信吾氏(都立駒込病院感染症内科)という4人の若手医師に、それぞれのテーマを基に医療の現場を語っていただいた。