「Residents 13」は2013年4月から研修をスタートさせた全国の初期研修医を中心とした同期によるネットワークです。各地の勉強会やSNSなどを通じて出会った医学生たちが、卒業後もずっと、同期の仲間を大切にしながら、ともに成長していきたい、という思いで結成しました。11人の医学生がコアメンバーとなり、昨年秋に活動を開始しました。

 Residents 13のKickoff Seminarは、第107回医師国家試験を控えた2012年12月27日(木)、東京医科歯科大で開催しました。この時の登録人数は415名に達しており、会場には、北は旭川医大から南は熊本大まで、50名以上の医学生が集まりました。

Residents 13のKickoff Seminar参加者。北は旭川から南は熊本まで、全国から50名以上が集まりました。

 Residents 13には、救急ワークショップや臨床推論、医学教育など、医療に関わるさまざまなテーマで活動してきた医学生が多く参加しています。参加者同士が互いの知識や経験、悩みなどを共有できる場として成長させ、全国の多くの同期生が参加してくれるような、力強くて大きなネットワークにすることが目標です。

 2013年3月末現在で、参加者は465名になりました。Residents 13の自己紹介と全国の医師1年目の皆さんへの参加の呼びかけを兼ねて、Kickoff Seminarでの取り組みをご報告したいと思います(※文中、参加者の所属は、開催当時のものです)。

メインは「チーム対抗国試関連+αクイズ!!」

研修病院が重ならないように編成したグループで優勝を競いました。

 Kickoff Seminarのプログラムには、第107回医師国家試験の全員合格に向け、試験に関わるテーマを多く盛り込みました。

 冒頭の自己紹介を兼ねたアイスブレイクでは、それまでSNS上でしか知らなかった参加者同士が初めて顔を合わせた例も多く、参加者は積極的に交流を深めていました。

 メインイベントは「チーム対抗国試関連+αクイズ!!」です。4月から所属予定の研修病院が重ならないように編成したグループでディスカッションし、優勝を競いました。

 その後、コアメンバーによるセッションに入りました。

コアメンバーの松本紘太郎(慶應義塾大学6年生、当時)による過去問対策セッション

 松本紘太郎(慶應大6年)によるセッションでは、国家試験の過去問に準じ、画像の一発診断、解剖と診察手技、感染症など、必修問題に出やすく、かつ合否を分けるような問題が絶妙に選ばれており、参加者からは安堵の声とため息の両方が漏れました。

 宮地康僚(北里大6年)によるセッションでは、国家試験の救急初療に関する必修問題と、その解答に関連するクリニカル・パールを提示しました。他のプレゼンターに比べ、基本知識に絞った内容でしたが、「意識障害」「呼吸不全」「ショック」「感染症を思わせる発熱」における初療と、その考え方を確認できました。たった一つの間違いが、いかに大きく結果に響くかということを強く意識させられるもので、緊張感のうちにクイズが進行していきました。