病院内の廊下の様子です。

 院長室は、病院1階の外来横にあります。分娩室は2階に上がればすぐのところにあり、外来にも扉を開けるだけで行けますので、日中は院長室にいたほうが便利でした。LAN回線、テレビ、冷蔵庫、プリンタもあり、食事もこの部屋に運ばれます。8時、12時、15時のおやつ、さらに18時の夕食、と合計4回配膳していただきました。

 今回は、休日当番医に当たっていたため、時間外の外来受診もあったのですが、外来、分娩ともに、特にやりにくいと感じることはありませんでした。あべクリニックでの当直業務は、専門医を取得していて、帝王切開が必要かどうか、判断できるくらいの実力のある産婦人科医なら十分対応できると思います。

支援の前後にぜひ、被災地を見て来よう
 これから支援に行かれる方には、支援だけをして帰ってくるのではなく、被災地の状況をぜひ、自分の目で直接見て来られることを勧めます。

石巻駅前ではサイボーグ003が出迎えてくれました。石巻には「石ノ森萬画館」があります。

 あべクリニックからタクシーで15分程度行った高台に「日和山公園」という公園があり、津波をかぶった石巻市立病院のある沿岸部を見渡すことができます。支援の前後に、少しでも被害の実際を見ておくことは、今後の支援について考える上でも、重要なことと考えます。

 震災時には、あべクリニック周辺にも1メートル以上の津波が来たそうです。現在はきれいに片付いており想像もつきませんが、私が震災1カ月後に初めて石巻に入ったときは、流されてきた瓦礫があちこちに積み上げられていました。

 冒頭にも書きましたが、「被災地を支援したい」と思いながら、なかなか時間がとれない産婦人科医は日本全国に大勢いると思います。あべクリニック産科婦人科の支援は、今回報告したように週末が中心なので、土日に休みがとれれば、参加できます。また、この活動は将来の医療過疎地への支援の一つのやり方としても、参考になると思います。このような支援活動の形があることを、多くの産婦人科医師に知っていただきたいと思います。