日経メディカル Onlineでは12月中旬、医師会員を対象に「2014年の医療界10大ニュース」の投票を実施しました。ここでは、その結果を紹介します。

 投票は、日経メディカル Onlineのウェブサイト上で、「週替わりミニアンケート」として実施しました。編集部がチョイスした20本のニュース記事を提示し、その中から「2014年の医療界10大ニュース」に入れるべきだと思う記事を最大10個まで選んでもらいました。

 回答数は2415人。年代別では、50歳代が852人(35.3%)で最も多く、40歳代が754人(31.2%)、30歳代が479人(19.8%)と続きました。就業形態別では、病院勤務医が1733人(71.8%)、診療所勤務医が314人(13.0%)、開業医が324人(13.4%)でした。

 投票の結果、日経メディカル読者が選んだ2014年の10大ニュースは、次のようなラインナップになりました。

2014年の医療界10大ニュース ※クリックで拡大します。

 ダントツの1位だったのは「STAP細胞」でした。理化学研究所(理研)がマスコミを集めた大々的な記者会見を行い、テレビや新聞に小保方晴子氏が華々しく登場したのは、1月の下旬のこと。割烹着で実験する彼女の姿とともに、リケジョ(理系の女子)が注目を集めたのもつかの間、論文に不正疑惑が持ち上がり、4月1日には理研が論文に捏造があったことを認めています。8月には、STAP細胞論文の執筆者の1人である理研の笹井芳樹氏が自殺。そして、この投票を実施している12月19日には、理化学研究所が検証実験の結果を発表し「STAP現象は再現できなかった」とする会見を開きました。始まりから終わり(?)までに約1年、まさに2014年を象徴するニュースといってよさそうです。

 2位と4位に選ばれたエボラ出血熱デング熱は、2014年の半ばごろから話題になりました。西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱は、12月下旬時点では日本に上陸していませんが、まだ現地で鎮圧には成功しておらず、その脅威は続いています。デング熱は、国内感染例が続々と見つかり、感染症として定着した可能性も指摘されていますから、2015年以降も対策が必要になりそうです。

 そのほかスキャンダル系では、ディオバン問題をはじめとした臨床研究不正(6位)、東京女子医大病院のプロポフォール事故(8位)が上位にランクイン。投票対象にエントリーしていませんでしたが、自由記述欄には「全国で相次ぐ腹腔鏡下肝切除術での死亡事故」も重大ニュースとして挙がっていました。

 新技術関連では、2014年に続々登場した新規糖尿病治療薬「SGLT2阻害薬」が5位にランキング。こちらも番外ですが、「iPS細胞の臨床応用、黄斑変性から」「C型肝炎でインターフェロンフリー療法が可能に」を推す声もありました。

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