東日本大震災から2年、日経メディカル編集部では1冊の本を出版しました。

 「在宅医療から石巻の復興に挑んだ731日間」。東京で開業しながら、東日本大震災を契機に石巻でも新たに在宅専門クリニックを開業された武藤真祐先生を中心として、民間の力で被災地の復興を進めようとしている方々の2年間を紹介した本です(関連記事:2011.7.11「東京で在宅専門診療所を経営していますが、被災地石巻でも開業します」)。

 武藤先生たちは、石巻の医療機関が被災により機能を低下させる中で、わずか2カ月で在宅診療所を開業して医療を下支えし、さらには在宅被災者宅を一件一件訪ねて歩いて、健康情報だけでなく生活やコミュニティの状況までヒヤリングしてまとめてこられました。集めた情報を行政と共有し、コミュニティの再構築、さらには地域住民自身が地域を支える主人公になることを目指して、現在も活動しておられます。

 まだまだ東日本大震災の復興は途上ですが、行政任せではなく、行政を民間が補完する姿を模索する。そのために武藤先生たちが何をやってこられ、また、何をしようとしているのか。書店で手にとって確かめていただければ幸いです。(山崎大作=日経メディカル編集)