聖路加国際病院、PCを基幹系の一部として自在に制御するシステムに

PCの場所によらず資産情報をチェック

 2009年3月から使用するHOPE/瞬快の新版では、複数のPCに対し、どの日の何時に起動・終了するかといったスケジューリングが可能になるという。加えて、スケジュール起動などのログを記録できることから、作業実施の確認も容易になることにも期待する。

 聖路加病院は、vProを利用するメリットが他にもあると考えている。一つは資産管理だ。診察などに利用するPCの中には、場所を移動させながら使うケースがある。こうしたPCの資産情報をチェックすることは難しい。「PCの電源が切れていると、そのPCが置かれている場所を探して電源を入れないと、資産情報が分からない」(医療情報センターの青木宏之システム運用室マネージャー)ためだ。

 vPro対応PCは、チップセット内にハードウエア情報などを格納するメモリー領域を持っている。vPro対応運用管理ツールならば、OSを起動しなくてもネットワーク経由で、その情報を取得できる。この仕組みを使うことで、資産管理問題は解決できることになる。OSのソフトウエア情報を取得する場合は、先のAMTを使ってOSを起動すればよい。

次世代電子カルテはvPro前提に設計

 日々の業務においてもメリットはある。例えば外来患者が使う受付端末は、受付時間が終わると電源を切り、翌朝改めて電源を投入している。この作業だけでも毎日、時間がかかっている。これも、運用管理ツールとvProの組み合わせであれば、自動化が可能になる。

 vPro対応PCは現状、vPro対応していない同スペック機と比較すると高価である。そこで同院は、vPro対応機に切り替えるためのROIを算出している。電力コストや作業時間の短縮によって、PCの差額は十分にペイできると判断した。

 現在、聖路加病院は、2011年に導入を計画する次世代電子カルテシステムの検討を進めている。そこでは、今回採用したvPro機能を前提に、アーキテクチャを設計する方針だ。嶋田副センター長は、「今のところvProが一番の現実解だろう」と話す。

ITPro

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