NTTグループ

強みの情報通信技術を活かした地域医療連携システムなどをデモ

 合同での出展が今回で4回目を迎えたNTTグループ(E-49)は、「つながる、ひろがる、明日の医療」を出展テーマに掲げ、グループが持つ豊富な情報通信技術に支えられた今後の医療ソリューションを提示する。


●NGN利用を想定した、仮想の地域医療連携デモ


 同グループのブースでの見どころのひとつは、ブースの1コーナーを中核病院に、会場内の出展社「アストロステージ・ブース」(E-97)の一角を周辺地域の診療所に見立て、ネットワークを介して結ばれた地域医療連携・遠隔医療システムの仮想デモンストレーションだろう。


 3月にサービスインしたNGN(next generation network:次世代ネットワーク)は、電話、TV電話、映像配信などのサービスをIP網で提供するネットワークを指し、NTTでは既存の電話網をNGNに置き換え、インターネット接続や動画配信などに利用する通信網と統合することでサービス提供を実現した。「セキュアで広帯域なネットワーク環境を構築できるので、大容量の医用画像も安心して送信できる。地域連携・遠隔医療においてNGNの普及・利用が進めば、その威力を十分に発揮できるサービスになる」(NTT東日本 ビジネスユーザ事業推進本部 ソリューションエンジニアリング部 医療情報技師の野本拓人氏)という。


 病院・診療所がネットワークを通じ、リアルタイムにコミュニケーションを取ることを想定したデモには、NTTレゾナントが提供している映像コミュニケーションシステム「ワープビジョン」を利用する。高精細のモニター画面上で、放射線画像などのPACS画像の閲覧や、患者情報の共有・閲覧の状況をデモする。「フェイス・トゥ・フェイスでのコミュニケーションが可能になると、患者さんの様子がリアルタイムに分かります。また、ファイル共有がドラッグ&ドロップで行えるなどの操作性の高さや、治療の経過が時系列で見られる長所など、より高度な医療サービスが提供可能になることをアピールしたい」(ビジネスユーザ事業推進本部 ビジネス営業部の田中崇子氏)としている。


 また、NTT東西および、NTT研究所が現在、共同でフィールド実験中の保健指導システムも公開する。血圧や歩数、体重などのバイタルサインをもとに、自宅などにいながら健診を受けられるシステムも出展する。


 さらに、中〜大規模病院向けのソリューションとして、「NTT電子カルテを中核とした院内ICTソリューション」を展開する。その中で、転籍してきた医師、新人医師などを対象とした電子カルテシステムの操作に関するスキルアップを支援する「eラーニング型の電子カルテ研修ソリューション」は、他のソリューションベンダーと比較しても珍しい出展だ。


●導入実績を伸ばす「レセプト博士」など多数のソリューションを展示


 NTTデータが出展する地域医療連携システム「れんけい@ねっと」は、地域の中核病院と周辺診療所などをセキュアなネットワークで接続し、医療機関相互での患者情報の共有や、効率的な患者紹介機能を提供する。

 「当社がお手伝いした地域医療連携の実例には、千葉県立東金病院を中核とした『わかしお医療ネットワーク』が知られるが、その実績を生かし、新たに構築された『れんけい@ねっと』は、より多くの医療機関に導入してもらえるように使いやすさを大幅に向上させた」という。

 また、あわせて出展する「糖尿病地域連携パスシステム」は、紹介先施設への検査、画像生理、処方のスケジュールを提供するなど、中核病院と診療所の間の、技術移転を含めた各種サポート機能を提供する点をアピールする。

 院内情報システムでは、レセプト院内審査支援システム「レセプト博士」を前面に出してPRする。「2002年の発売以来、1000パッケージを越える実績がある。その最大の理由は、導入効果が目に見えやすいことと自負している」。記載が必須の傷病名が漏れている場合、警告メッセージで知らせるほか、過去の症例データを表示し、そこから傷病名を選択することもできる点など、特徴的な機能・インターフェイスをアピールする。「レセプト博士」と連携してレセプトチェック機能を強化できる医事会計システム「かいけい博士」(2007年8月発売)も展示する。

 「臨床研究DBシステムD☆D」は、臨床データの有効活用を支援するシステム。膨大なデータの高速検索を可能にするソリューションを展開する。

<NTTグループの出展品目>
●医療連携
 地域医療連携システム(NTT東日本ビジネスユーザ事業推進本部)
 地域医療連携システム「れんけい@ねっと」(NTTデータ)
 糖尿病地域連携パスシステム(NTTデータ)
●医事会計・レセプト
 レセプトオンライン(NTT東日本コンシューマ事業推進本部)
 レセプト院内審査支援システム「レセプト博士」(NTTデータ)
 医事会計システム「かいけい博士」(NTTデータ)
●電子カルテ・ソリューション
 NTT電子カルテシステム(NTT東日本ビジネスユーザ事業推進本部)
 診療支援システム(NTT東日本ビジネスユーザ事業推進本部)
 診療所向け電子カルテシステム「Future Clinic21」(NTT東日本ビジネスユーザ事業推進本部、NTT西日本)
 診療情報検索システム「臨床研究DBシステムD☆D」(NTTデータ東海)
 シフト勤務自動スケジューラ「快決!シフト君」(NTTデータセキスイシステムズ)
●安心・安全・ヘルスケア
 遠隔保健指導システム(NTT)
 緊急連絡・安否確認システム「Emergec@ll(エマージコール)」(NTT-AT)
 遠隔映像モニタリングソフトウェア(NTT-AT)
 安心・安全・IT化を実現する医療施設作りのお手伝い(NTTファシリティーズ)
 ファイナンスサービス(NTTファイナンス)

■NTTグループに関連する「医療とIT」掲載記事
ニュース:NTTデータとオムロンヘルスケア、ネット・ヘルスケア事業で提携
事例研究:わかしお医療ネットワーク(千葉県立東金病院)

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