連載・コラム
連載: あなたの知らないスポーツ内科の世界
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鉄補充だけで治らないスポーツ貧血がある!?
2018/ 3/ 6
スポーツ貧血の主な原因は「鉄欠乏」と説明してきました。「溶血」が一部関与することもありますが、やはり主因は何といっても「鉄欠乏」です。そのため、基本的には鉄を補充することでスポーツ貧血は改善するはずです。しかし実際には、鉄剤を十分量内服してもヘモグロビンやフェリチンが上昇しな…
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スポーツ貧血治療、実は結構気を遣うんです
2018/ 2/20
大きな大会で良いパフォーマンスを発揮するには、「トレーニング」はもちろんのこと、「食事」「休養」「メンタル」にも十分に気を配ってコンディションを整えるというのがスポーツ内科的な考え方です。今回はスポーツ貧血についての3回目、スポーツ貧血の治療についてです。
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アスリートの貧血、指針通りには診断できず
2018/ 2/ 6
スポーツ貧血は、基本的には一般的な鉄欠乏性貧血と同様の考え方で診断するものの、診断基準となるヘモグロビン(Hb) 値などが一般人と少し異なるという認識が必要です。アスリートでは酸素の需要が多いため、一般人よりやや高めの基準にすべきと考えられますが、その基準値はどう判断すべきなの…
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成長期のアスリートに多いスポーツ貧血って?
2018/ 1/16
ヘモグロビンは赤血球の中にあり、全身に酸素を運搬しています。ヘモグロビンや赤血球が減少することを「貧血」と言い、運動が原因で生じる貧血を「スポーツ貧血」と呼びます。ヘモグロビン減少により酸素運搬能力が低下するので、アスリートがスポーツ貧血になると、特に持久系の競技でパフォーマ…
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適切な喘息診療が金メダリストを生む…かも
2017/12/26
気管支喘息・運動誘発性喘息と診断されたアスリートでも、適切に治療されれば、問題なく運動・スポーツに取り組み、健常人と同等のパフォーマンスを発揮することができます。喘息の治療をしながら世界で活躍し、オリンピックで金メダルを取った選手は数多くいるのです。
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意外と難しい運動誘発性喘息の診断
2017/12/14
アスリートとはいえ、気管支喘息の診断・治療は、『喘息予防・管理ガイドライン2015』に則って行えば、原則的には問題ありません。ここでは、通常の喘息診療とは異なる点を中心に解説していきます。今回は診断編です。
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アスリートには気管支喘息が多いって本当?
2017/11/14
気管支喘息は、気道に慢性炎症が生じて過敏になり、攣縮が起きた結果、呼吸困難感、喘鳴、咳嗽、痰などの症状を呈する疾患です。日本人の有病率は小児で約10%、アスリートはそれよりもやや多く約13%という報告があります。アスリートの方が有病率が高い原因については後述します。
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スポーツ内科って何だ!?
2017/10/24
皆様、初めまして。関西で活動するスポーツ内科医の田中祐貴と申します。この度、ご縁がありまして日経メディカル Onlineで「スポーツ内科」について連載することになりました。今まで読者だったのが、書く側になるのは不思議な気分です。