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「常識」が通用しない患者の親にどう対処するか
2018/ 4/27
このコラムを更新するのは約1年半ぶりとなる。その理由は、つい先日まで、新しい本『続・患者トラブルを解決する「技術」』の執筆に取りかかっていたからだ。患者トラブルは件数の増加もさることながら、年々、その中身が高度化、複雑化している。認知症や精神疾患にかかっている可能性のある患者…
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なぜ再使用することを患者に説明すべきなのか
医療機器を再使用するなら患者に説明すべき3つの理由(その1)
2018/ 4/27
今回も医療機器の単回使用問題を切り口に医療の課題を考えたい。
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他の裁判より難しい医療訴訟、1点を除いては…
2018/ 4/24
医療訴訟は、民事紛争の中でも審理や判断が最も困難な事件類型の1つであるといわれています。今回は、他の類型の訴訟と比較しつつ、医療訴訟の特徴をご説明します。
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リポート◎患者への被害を寸前で防いだ信州大学病院の危機対応
病室でトコジラミ発見!入院患者をどう守る?
繰り返される吸血により激しいかゆみが襲う
2018/ 4/19
「トコジラミの脅威を無視すると取り返しのつかないことになる」。信州大学病院感染制御室の金井信一郎氏からのメッセージだ。同病院は昨年、トコジラミのアウトブレイクを経験した。幸い人的被害は皆無だったが、それでも終息宣言まで3カ月を要した。何が起こったのか――。
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非手術症例も登録する独自データベースの運用を開始
日本脳神経外科学会がNCDから離脱したワケ
2018/ 4/17
日本脳神経外科学会は、全国規模の手術症例データベースNCD(National Clinical Database)への登録をやめ、2018年1月から独自データベース「JND(Japan Neurosurgical Database)」の運用を開始した。新専門医制度の下、NCDに加盟して症例登録する学会が増える中、あえて独自にデータベースを構築…
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判別困難な後発品の名称ルールを早急に改善せよ
2018/ 4/13
2月15日に出された後発医薬品の製造販売承認薬一覧を見て、目を疑った。降圧薬のアイミクス配合錠(イルベサルタン・アムロジピンベシル酸塩)の後発品であるイルアミクス配合錠に「イルアミクス配合錠『DSPB』」(製造販売元、DSファーマバイオメディカル)と「イルアミクス配合錠『DSEP』」(同…
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シリーズ◎どうする医療事故調制度
医療事故調の院内調査に弁護士の介入は要らない
東京都医師会理事の小林弘幸氏に聞く
2018/ 4/11
制度開始からすでに約2年半が経過した医療事故調査制度は、順調に機能しているのだろうか。これまで長らく医療安全に携わり、東京都医師会理事として医療事故調査制度をサポートしている小林弘幸氏(順天堂大学医学部附属順天堂医院総合診療科・病院管理学教授)に医療事故調の現状について聞いた。
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コンプライアンス問題と再使用問題のアナロジー
2018/ 4/11
2017年はさまざまなコンプライアンス問題が報道された。
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判例解説●東京高裁2009年5月31日判決
帝王切開術の遅れで脳障害 高裁が医師無責の逆転判決
2018/ 4/ 3
病院の人員体制が手薄な時間帯に行われた出産で、吸引分娩が奏功せず難産となり、胎児に脳障害が残りました。地裁は、医師の判断を誤りとした鑑定人の意見を踏まえ医師の過失を認めましたが、高裁はその判断を覆しました。
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約7割が高裁へ、医療訴訟の控訴率が高い理由
2018/ 3/27
前回は医療訴訟の手続のうち「人証調べ」までのプロセスについてご説明しました。今回は、それ以降の鑑定から判決、和解に至るまでの手続を紹介します。裁判所において、医師や患者らから詳細に事情を聞く「人証調べ」をしても、原告・被告のいずれを勝訴させるかの心証を形成できない場合、当事者か…
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忘れちゃダメ!プラザキサからの「手紙」
2018/ 3/19
桜井クンの店舗の新規個別指導に向けた作戦会議の続きです〜(前回記事:ロラタジンの乳幼児加算はこう乗り切る!?)。「じゃあ、次はこの患者さんをチェックしてみよう」「ういっス」
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Circulation Journal誌から
東日本大震災後の心原性院外心停止、1年目は増加傾向
震災後3年間の追跡調査結果
2018/ 3/14
東日本大震災後の心血管イベントの長期リスクを検討するため、院外心停止症例データベースを用いて、被害の大きかった東北3県における心原性院外心停止の発生を3年間追跡した。その結果、震災後1年目は発生リスクが有意に増加していたが、震災後2年目と3年目についてはリスク増加が認められなかっ…
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なぜ私1人? クレーム対応を任された医師の訴え
2018/ 3/14
診療内容に関する強硬なクレームが寄せられた際、病院によっては、事務部門などがうまく対応できず、主治医に任されてしまうこともあります。そんな事態に陥ったとき、医師は患者・家族にどう対処し、病院にどのように働きかけるべきなのでしょうか――。
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待って!再使用を勧めたわけではありません
第33回日本環境感染学会でのパネルディスカッションを受けて
2018/ 3/ 9
2月24日に品川で行われた今年の日本環境感染学会でのパネルディスカッションに演者の一人として登壇した。テーマはもちろん単回使用医療機器だ。筆者に与えられたミッションは、現時点でのこの問題に関する法令の解説であった。このミッションに沿って、単回使用医療機器に関する法律、省令、通知…
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日経メディカル 書籍紹介
Quality Indicator 2017[医療の質]を測り改善する
2018/ 3/ 7
聖路加国際病院における、診療の質指標(Quality Indicator:QI)の経年変化と、QIを改善する試みをまとめている。患者満足度やせん妄、研修医1人当たりの指導員数、糖尿病患者の血糖コントロールを含む78の指標を取り上げる。