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ANCA関連血管炎を疑った場合の検査の選び方
2018/ 4/16
前回は、血管炎の概念と種類について紹介しました。小型血管炎のうち、抗好中球細胞抗体(ANCA)が陽性になる頻度が高いものを、ANCA関連血管炎と呼ぶ。ANCA関連血管炎には、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)、顕微鏡的多発血管炎(MPA)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の3疾患がある。今回は…
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JAMA Otolaryngol Head Neck Surgery誌から
聴力低下と事故による外傷リスクに関連
特にレジャー中の事故に注意が必要
2018/ 4/12
米国の成人を対象に、聴力低下と不慮の事故による外傷の関係を検討したCalifornia大学Irvine校のHarrison W. Lin氏らは、聴力が正常な人に比べ、聴力低下があると事故外傷が発生するリスクが高く、特にレジャー中の外傷リスクは、聴力が低下するほど大きくなる傾向を示したと報告した。データは、J…
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突発性難聴に効く漢方(1)
突発性難聴の考え方と漢方処方
2018/ 3/22
突発性難聴は、突然、主に片耳が聞こえにくくなる疾患です。漢方では、五臓の肝や腎の機能を調整し、熱邪を除去し、突発性難聴の治療を進めます。
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鼻噴霧用ステロイド
アラミストとナゾネックスが熾烈な首位争い
2018/ 3/17
日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、鼻噴霧用ステロイドのうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、37.1%の医師がフルチカゾンフランカルボン酸エステル(商品名アラミスト)と回答した。 モメタゾンフランカルボン酸エステル(ナゾネックス)は36.0%と僅差の2位。第3位はフルチカゾン…
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JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から
メタボ患者は突発性感音難聴の予後が悪い
5種類の要因のうち4項目以上該当する場合は要注意
2018/ 3/12
突発性感音性難聴(SSNHL)とメタボリックシンドロームの関係について調べた韓国慶熙大学校のSu Young Jung氏らは、メタボリックシンドロームを構成する5つの要因のうち4項目以上に該当する人は、SSNHLからの回復率が有意に低く、予後不良の指標になり得ると報告した。詳細は、JAMA Otolaryngol He…
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抗菌薬の適正使用とは何なのか
2018/ 2/28
抗菌薬の適正使用とは、個々の患者に対して最大限の治療効果を導くと同時に、有害事象をできるだけ最小限にとどめ、いち早く感染症治療が完了できる(最適化する)ようにすること1)です。そのためには抗菌薬の必要な病態かどうかを判断するとともに、薬剤の選択、投与量、投与経路、投与期間など…
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【新薬】エメダスチンフマル酸塩(アレサガテープ)
アレルギー性鼻炎に世界初の経皮吸収型製剤
2018/ 2/23
2018年1月19日、抗アレルギー薬エメダスチンフマル酸塩の経皮吸収型製剤(商品名アレサガテープ4mg、同テープ8mg)の製造販売が承認された。適応として「アレルギー性鼻炎」、用法用量は「1回4mgを胸部、上腕部、背部又は腹部のいずれかに貼付し、24時間毎に張り替える。症状に応じて8mgに増量可」…
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第二世代抗ヒスタミン薬:アレグラ人気変わらず
第2位はアレジオン、第3位はザイザル
2018/ 2/17
日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、第二世代抗ヒスタミン薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、30.2%の医師がフェキソフェナジン(商品名アレグラ他)と回答した。第2位のエピナスチン(アレジオン他)は14.6%、第3位のレボセチリジン(ザイザル)は13.5%、第4位のオロパタジ…
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NEWS◎スギ花粉の飛散予測
東京のスギ花粉飛散ピークは前年より長く4月上旬まで
2018/ 1/16
日本気象協会は1月16日、スギ花粉の飛散ピークについて、例年と同じく福岡は2月下旬から3月上旬、東京・名古屋・大阪・広島は3月上旬から下旬との予測を発表した。
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症例に見るOMAAVを疑うためのヒント(2)
耳症状のみ、ANCA陰性でも注意深く観察を
2017/12/12
難治性中耳炎を合併する「抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎」(AAV)では治療が遅れると、難聴や頭蓋内合併症を起こす。初期症状には中耳炎様の症状のみ、ANCA陰性の場合もしばしば見られる。ANCA陰性でもANCA関連血管炎性中耳炎(OMAAV)を完全には除外せず注意深く観察するようにしたい。
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症例に見るOMAAVを疑うためのヒント(1)
難聴のみが主訴のANCA関連血管炎性中耳炎
2017/11/28
難治性中耳炎を合併する「抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎」(AAV)では治療が遅れると、難聴や頭蓋内合併症を起こす。初期症状として中耳炎様の症状が表れやすいことを頭に入れ、ANCA関連血管炎性中耳炎(OMAAV)を見逃さないようにしたい。
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2015年に診断基準、16年には診療の手引きが登場
難治性の中耳炎ではOMAAVを疑いANCAの測定を
2017/10/31
難治性中耳炎を合併する「抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎」(AAV)では治療が遅れると、難聴や頭蓋内合併症を起こす。2015年には日本耳科学会がANCA関連血管炎性中耳炎(OMAAV)の診断基準を策定。この疾患の詳細が少しずつ明らかになってきている。
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希望の党公約「花粉症ゼロ」を検討してみた
2017/10/13
希望の党が変な公約を掲げたことが、ネット上で大変な話題になっています。「希望への道」しるべ、というやつです。原発ゼロ、待機児童ゼロなどはいいのですが、なんと衝撃の「花粉症ゼロ」。さすがにこれは人気取りのためのデタラメ、と思いましたが、……いや、でも待てよ、本当にやろうとしたらど…
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リポート◎難治性めまいに潜む「前庭性片頭痛」
片頭痛予防薬で治せるめまいを見逃すな
2017/ 9/15
めまいと頭痛が合併しやすいことを日々の診療で実感している医師は少なくないだろう。めまいのみを主訴に来院した患者でも片頭痛が聞きだせれば、片頭痛の予防薬でめまいを改善できる可能性がある。これは、前庭性片頭痛(片頭痛関連めまい)と呼ばれ、2013年国際頭痛分類第3版β版に初めて診断基…
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アレルギー疾患
ガイドライン外来診療◆花粉症
2017/ 9/15
生活指導――スギ花粉症では花粉の回避(1)花粉情報に気をつける、飛散の多い日は(2)外出を控える、(3)窓、戸を閉めておく、(4)マスク、メガネを使う、(5)外出から帰宅したら洗顔、うがいをし、鼻をかむ)に気をつけるよう指示する。スギ花粉以外には花粉情報などは少ないが、草本花粉で…